デスクロスが懸念されるなか、長期保有者は買いに転じたか:データ

デスクロスが懸念されるなか、長期保有者は買いに転じたか:データ

ビットコイン(BTC)のさらなる下落が懸念されるなか、長期保有者は保有残高を増やしているようだ。

データサイトのグラスノード(Glassnode)によると、6カ月以上ビットコインを保有している人の買いと売りを追跡した「ホドラー・ネット・ポジション・チェンジ」は、2020年10月下旬以来初めてプラスに転じた。ホドラーは、長期保有者を意味する暗号資産の俗語。

「データは、今はホドラーが買い手であることを示している。この指標は、長期保有者がビットコインについてどう考えているかを表している」とデルファイ・デジタル(Delphi Digital)は16日にコメントした。

グラスノードによると、長期保有者が保有するビットコインは、過去数週間で1100万BTCから1160万BTC以上に増加している。

出典:Glassnode

長期保有者は現在、市場に強気の圧力をもたらしているが、必ずしも急激な上昇を意味しない。過去のデータを見ると、強気トレンドはほとんどの場合、長期保有者による継続的な買いの後にペースを強めている。

例えば、ビットコインが下落傾向にあった2018年の大半と、5000ドル以下で低迷していた2019年はじめ、指標はプラスになっていた。2019年第2四半期(4−6月期)には市場に強気ムードが戻り、6月末にはビットコインは1万3880ドルまで値を戻した。

出典:Glassnode

さらにビットコインは2020年10月に上昇トレンドを強めたが、それ以前は概ね弱気トレンドにあり、特に2019年8月から2020年3月には1万3000ドルから4000ドルまで下落した。ホルダーはその期間、そしてその後の回復期間もビットコインを買い進め、2020年11月に売りに転じた。

今後数週間、長期保有者がビットコインを買い進め、弱った市場の自信を回復させるかどうかはまだわからない。

だが一部のテクニカルアナリストは、まもなく日足チャート上に50日移動平均線が200日移動平均線を下回る「デスクロス」が出現しそうになっているため、ビットコインが短期的にさらに下落する可能性を懸念している。

出典:TradingView

暗号資産取引所クラーケン(Kraken)によると、過去のデスクロスでは「数日後に下落するか、マクロ的な下降トレンドが続いて弱気相場が確認されるか」のどちらかになっているという。

価値保存の手段としてビットコインを購入したマクロファンドは、米国債の利回りがさらに上昇すれば、ビットコインを売却する可能性がある。米連邦準備制度理事会(FRB)が一部の予想よりも早い時期での利上げを示唆したことで、16日に米国債2年物の利回りは12カ月ぶりの高水準である0.219%に達し、10年物の利回りは1.59%まで上昇した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
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|原文:Bitcoin Holders Become Net Buyers for First Time Since October as ‘Death Cross’ Looms

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