【市場動向】ビットコイン、短期保有者も利益確定の動き──先物ETFへの熱狂、薄れる

ビットコインは先週の史上最高値、約6万6900ドルを維持できず、下落している。アナリストは下落の理由として、極端な楽観、レバレッジ、利益確定などを指摘している。

ビットコインのこの1カ月の40%近い上昇は、アメリカ初のビットコイン先物ETF(上場投資信託)に対する投資家の熱狂が大きな要因。だが一部のアナリストは、ETFがもたらした効果は薄れると見ている。

「先物ETFがビットコインに対する新しい需要を生み出さず、短期的な価格上昇に対する副次的な効果に過ぎないことを投資家が理解すれば、大幅な価格下落が起こるかもしれない」と、Blockforce Capitalの共同創業者、チャーリー・シルバー(Charlie Silver)氏はコメントした。

最新価格

●ビットコイン (BTC):5万9378.49ドル、−3.92%
●イーサリアム(ETH):4014.58ドル、−4.43%

●S&P500:4551.68ドル、−0.51%
●ゴールド:1797.91ドル、+0.25%
●10年物米国債:1.536%

「最高値を更新した週の後、今日の下落は特にボラティリティが高水準になっている場合、市場に無関心ではいけないという警告だ」とDailyFXのアナリスト、ニコラス・コーリー(Nicholas Cawley)氏はコメントした。

しかしテクニカチャートは、ビットコインの下落は横ばいとなる可能性を示している。「初期サポート(5万2900ドル)の上で、数日以内に下落はすぐに終息するだろう」とフェアリード・ストラテジーズのケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は述べた。

ビットコインを下回る先物ETF

今のところ、プロシェアーズ(ProShares)のビットコイン先物ETFはビットコイン自体のパフォーマンスには及ばず、ある意味、想定どおりのパフォーマンスとなっている。ProShares Bitcoin Strategy ETF(BITO)は、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)のパフォーマンスも下回っている。

グレイスケールが提供した下図を見ると、BITOは取引を開始した10月19日から26日までで2.45%下落。一方、同時期にビットコインは1%下落、GBTCは7.5%上昇となった。

短期保有者も利益確定の動き

昨日伝えたビットコイン長期保有者と同様に、ブロックチェーン・データは短期保有者も利益確定を始めていることを示している。これは市場参加者がビットコインの短期的な見通しについて、不透明さを感じていることを反映している。

下図を見ると、CryptoQuantが指摘しているように、短期保有者の売りが27日に急増したことがわかる。しかし一部のアナリストは、価格下落に対して買い手は積極的な動きを続けると予想している。こうした下落は一般的に強気相場の初期段階に起こる。

「長い期間の中で初めてビットコインに大きな利益確定の動きがあり、市場に短期的な買いの機会を与えた」とあるアナリストは27日、CryptoQuantに投稿した。

アルトコイン状況

●柴犬コイン、ドージコインを上回る:自称「ドージコイン・キラー」の柴犬コイン(SHIB)が驚異的な上昇を続けている。24時間で70%上昇、時価総額は390億ドル(約4兆4000億円)を超えたようだ。この時価総額は、取引アプリのロビンフッド(Robinhood)の時価総額(300億ドル)に匹敵し、ヨーロッパの大手銀行、ソシエテ・ジェネラル(280億ドル)やドイツ銀行(260億ドル)を上回っている。

ソラナベースのDeFiプロジェクト「チューリップ」が500万ドル調達:ソラナベースのDeFi(分散型金融)プロジェクト「チューリップ(Tulip)」が500万ドル(約5億7000万円)の資金調達を完了した。資金調達で開発チームの強化を考えているが、DeFi開発者の人材獲得競争が激化し、特にソラナに特化したエンジニアは不足しているため難しいと思われるとCEOのSenx氏はコメントした。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ビットコインのサポートとレジスタンス(CoinDesk, TradingView)
|原文:Market Wrap: Bitcoin Dips Below $60K as ETF Enthusiasm Fades