暗号資産ファンド、流入超が続く──前週の記録的な数字からは減少

暗号資産(仮想通貨)ファンドへの投資は先週、アメリカ初のビットコイン先物ETF(上場投資信託)がもたらした前週の記録的な数字からは減少となった。

コインシェアーズ(CoinShares社)が11月1日発表したレポートによると、10月29日に終了した週の暗号資産ファンドは2億8800万ドルの流入超となった。過去最高を記録した前週の14億7000万ドルからは減少したものの、年初からの流入額は87億ドルに達した。

前週同様、流入の大半はビットコイン(BTC)ファンドに集中し、約2億6900万ドルの流入超となった。

資金流入の減少は、市場が一息ついた時期と一致する。ビットコインは10月20日、史上最高値6万6974ドルを記録したが、先週は下落し、当記事執筆時点では6万1359ドルとなっていた。

ビットコイン先物ETFへの資金流入は、取引開始直後の盛り上がりが薄れたことで鈍化。先週、新しく取引がスタートした先物ETFは5300万ドルを集めた。1つ目のビットコイン先物ETFとなった「ProShares Bitcoin Strategy ETF」は10月19日にニューヨーク証券取引所で取引が開始されると、すぐに10億ドル以上の資産を集め、史上最速で10億ドルを達成したETFとなった。

アルトコインファンドの状況

イーサリアム(ETH)ファンドは先週、1660万ドルの流入超となり、過去3週間の流出超から回復した。

他のアルトコインファンドも流入超となっており、ソラナ(SOL)ファンドは1500万ドル、カルダノ(ADA)ファンドは500万ドル、ポルカドット(DOT)ファンドは620万ドルの流入超となった。ソラナ(SOL)は10月25日に218.90ドルの市場最高値を更新している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Crypto Fund Inflows Slow After Record Jolt From Bitcoin Futures ETF