ビットコイン、6万ドルまで下落──イーサも下落、ドル指数は16カ月ぶり高水準

ビットコイン、6万ドルまで下落──イーサも下落、ドル指数は16カ月ぶり高水準

ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)などの主要な暗号資産は売り圧力に直面している。ツイッターの最高財務責任者(CFO)のアンチ暗号資産的なコメントが市場のムードを悪化させたことも影響している。またドルインデックスの強さが続いていることも弱気ムードに拍車をかけたようだ。

ビットコインは当記事執筆時点、CoinDeskのデータによると、4.3%下落の6万800ドル付近、イーサリアムは5.3%下落の4320ドル付近となっている。また、ライトコイン(LTC)、バイナンスコイン(BNB)、ポルカドット(DOT)、および代表的なDeFi(分散型金融)トークンは、一段と大きな損失となった。

ツイッターCFOの否定的コメント

売りは、ツイッターのネッド・シーガル(Ned Segal)CFOが、暗号資産への投資は「今は意味がない」と発言したことをウォール・ストリート・ジャーナルが伝えたあと、アジアの取引時間の早くに始まった。

シーガル氏は、ビットコインのボラティリティと会計ルールの欠如を同社が暗号資産に投資できない決定的な要因としてあげた。

ツイッターが暗号資産への投資を発表するという予想はなかったが、シーガル氏のコメントは、ドルの高騰やバイデン大統領がインフラ法案に署名したことを受けて、トレーダーがリスクを回避するための1つの理由となったようだ。

インフラ法案は、暗号資産ブローカーに対して、1万ドル以上の取引を行ったトレーダーの情報を内国歳入庁(IRS)に提供することを求めている。暗号資産業界は「ブローカー」という言葉の定義が拡大され、マイナーやノード・オペレーターに税金が課せられ、投資家に税務申告上の問題が生じるのではないかと懸念している。

スクエア、テスラ、マイクロストラテジーのようにビットコインを資産として保有する企業は、まだほとんど存在せず、企業への普及が進んだとは言えない。アナリストは15日、ビットコインはボラティリティが比較的大きいため、まだ安全資産と見なされていないと述べた。

ドルインデックス上昇

ドルインデックス(主要法定通貨に対するドルの価値を示す)は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために早期の利上げに踏み切るのではないかとの懸念が残っているため、16日早朝に16カ月ぶりの高水準95.50を記録した。

金利上昇は一般的には法定通貨には強気材料であり、ビットコインやゴールドなどインフレヘッジと言われるものには重荷となる。ゴールドと同様にビットコインもドルで取引されている。そのため、ドルの上昇は、暗号通貨にとっては弱気材料と考えられている。

中国の国家発展改革委員会は16日、暗号資産マイニング規制の次の段階として、一部の暗号マイニングに対する「懲罰的な電力料金」を検討すると述べた。中国は5月に暗号資産マイニングへの規制を強化し、9月には暗号資産取引を違法とした。

もう一段の下落

アナリストは、ビットコインは短期的にもう一段、下落する可能性があると述べた。

「暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)で大規模な売りがあったり、新たなショート・ポジションが見られている。リクイデーション(ロング・ポジションの強制的な清算)は現状、非常に少なく、資金調達率もほぼ横ばいになっているが、勢いがなくなり始めているため、短期的にビットコインは一段と冷え込む可能性がある」とスタック・ファンズ(Stack Funds)の最高執行責任者(COO)兼共同創業者、マシュー・ディブ(Matthew Dibb)氏は述べた。

Pulsar Trading Capitalのオプショントレーダー、マーティン・チャン(Martin Cheung)氏は、今回の下落は健全な調整で、6万ドル、場合によっては5万5000ドルまで下落する可能性があると語る。

「先週末からオプション市場で弱気の資金フローが見られる。プット・コール・スキューは弱気に転じている」とチャン氏はコメントした。

プット・コール・スキューは、プット(売る権利:弱気の投資)のコール(買う権利:強気の投資)に対するコストを表したもの。プラスの値は、プットや下落に備えた動きへの需要が高まっていることを示している。

暗号資産デリバティブ調査会社スキュー(Skew)のデータによると、1カ月プット・コール・スキューは15日、マイナス2%から4週間ぶりに5%まで上昇した。1週間プット・コール・スキューも1%から6%に上昇している。

米小売売上高が予想を上回り、FRB関係者がインフレを警告し始め、利上げ懸念が強まって、ドル高になった場合、ビットコインはさらに下落する可能性がある。

FXStreetによると、協定世界時16日13時30分(日本時間16日22時30分)に発表が予定されている米小売売上高は、10月のアメリカの個人消費は前月比0.7%増となると予想されている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin, Ether Lose Ground as Twitter CFO Rules Out Crypto Investment, Dollar Index Hits 16-Month High

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