ウクライナ軍に300万ドルのイーサリアム、DAO組織が調達

ロシア軍と戦うウクライナ兵のために資金調達を行う自律分散型組織(DAO)が設立された。

投資グループのPleasrDAO、NFTスタジオのTrippy Labs、ロシアのアート集団のPussy Riotのメンバーが設立した「UkraineDAO」は、すでにイーサリアムで300万ドル(約3億5000億円)以上を集めている。

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東ウクライナ出身で、ロンドン在住のアローナ・シェフチェンコ(Alona Shevchenko)氏は、プーチン大統領がウクライナ侵攻を発表する数日前にUkraineDAOのツイッターアカウントを作成した。「念のため」だったという。

「ウクライナの友人から、街が爆撃されているというメッセージが届き始めた。私はPleasrDAOから友人にメッセージを送った」と同氏は述べた。「とても多くの、素晴らしい人たちが集まってきてくれた」。

シェフチェンコ氏が24日、ロンドン中心部で行われた反戦デモから戻り、PleasrDAOが設定したZoom会議に参加すると、すでにDAOが作られていた。同氏の言葉を借りれば、UkraineDAOは「超速で自己組織化された」。

UkraineDAOは、ウクライナ兵士の支援を計画している。具体的には、ウクライナの「Come Back Alive」という団体への寄付を考えている。この団体は最近、クラウドファンディングサイトのPatreonから軍事目的の資金調達は規約違反だとして利用を禁じられた。Come Back Aliveは、すでにビットコインによる寄付で約690万ドル(約8億円)を集めている。

ウクライナの国旗NFT

利用を禁止される前、Come Back Aliveはウクライナ軍支援を掲げて米ドルでの寄付を受け付けていた。Patreonは利用停止の理由として、同団体のWebサイトにある「軍人に資金提供し、訓練する」を指摘した。

シェフチェンコ氏はPatreonの方針を「妄想的」と呼んだ。

「基本的な武器を持たず、十分な装備もなく、適切なケアも受けられず、自分の命を捧げている兵士の立場にたてば、『申し訳ありませんが、規則に反するので兵士に寄付はできません』と言うことは、私にとっては犯罪に値する」

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UkraineDAOはNGOにも資金を提供し、赤十字にも提供する動きがある。だがシェフチェンコ氏は、寄付は軍に送ることがベストと考えている。

「現実的に見て、我々の援助はすべて軍のために充てられなければならない。もし今、軍のために立ち上がらなければ、我々は支援すべき民間人を失うことになる」

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:New DAO Raises $3 Million in ETH for Ukrainian Army