暗号資産ファンド、5週連続の流入超──アメリカ、ヨーロッパで正反対の動き

暗号資産(仮想通貨)ファンドは先週、流入超となったが、ロシアのウクライナ侵攻により暗号資産市場は不安定となり、地域差が顕著になった。

暗号資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)が28日に発表したレポートによると、2月25日までの1週間にアメリカでは9500万ドル(約109億円)の流入超となったが、ヨーロッパでは5900万ドル(約68億円)の流出超となった。

ビットコイン(BTC)ファンドは5週連続となる、1700万ドルの流入超。イーサリアム(ETH)ファンドも420万ドルとわずかだが流入超となった。

暗号資産市場は、ロシアのウクライナ侵攻によって乱高下している。

ビットコインは協定世界時(UTC)24日、ロシアのウクライナ侵攻で一時3万5000ドルを下回るまで下落、その後も4万ドルを下回る水準で推移したが、28日(UTC)午後から上昇に転じ、当記事執筆時点では4万3000ドル付近となっている。

イーサリアムも、同様に24日、2300ドル台まで下落したが、2900ドル台まで回復している。

マルチアセットファンドは先週、大きく伸び、1400万ドルの流入超となった。また、ソラナ(SOL)ファンドが260万ドルの流出超となるなど、ほとんどのアルトコインファンドが流出超となるなかで、テゾス(XTZ)ファンドは440万ドルの流入超となった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Crypto Funds See Inflows Globally Despite Exodus From European Products