FTX、米決済大手ストライプを採用

暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXは、新規ユーザーの登録や入金、本人確認機能の構築に米決済インフラ企業ストライプ(Stripe)を採用した。

目標は、口座開設と入金のプロセスを、ユーザーにとってより「シームレス」な体験にすることとストライプが10日発表した声明は記した。

また、FTXは不正リスクを軽減する「Stripe Radar(ストライプレーダー)」を導入。ストライプによると、Stripe Radarは機械学習モデルなどを利用して、不正利用者と正規顧客を区別する。

「ストライプの機能を活用した決済設定の最適化によって、FTXの拡大する顧客ベースが必要としているスムーズなオンランプ体験が実現した」とFTX.USの戦略責任者トリスタン・ワイヴァー(Tristan Yver)氏は述べた。

FTX.USのブレット・ハリソン(Brett Harrison)社長は、同社はすでにKYC(顧客情報)処理のスピードアップ、自動承認率の向上、顧客に対する全体的なユーザーエクスペリエンス(UX)の向上を実現していると語る。

ストライプの共同創業者ジョン・コリソン(John Collison)氏は10日、同社は現在、取引所、オンランプ、ウォレット、NFTマーケットプレイスなどの暗号資産ビジネスをサポートしているとツイート。「入金はもちろん、出金、KYC、ID認証、不正行為の防止、その他数多く」と述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:FTXのサム・バンクマン-フリードCEO(CoinDesk)
|原文:FTX Picks Stripe to Build Payments and Risk Mitigation Feature