人気NFT「Bored Ape」に関連した暗号資産「ApeCoin」登場

人気のNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」に関連した暗号資産が発表された。BAYCの公式ツイッターは16日夜、「ApeCoin」の導入をツイートした。

プレスリリースを見ると、おそらく法的な理由から新しい暗号資産の発表は、BAYCと距離を取ることに苦心したようだ。長期保有者に特典を与えるタイプのNFTは、アメリカでは証券取引委員会(SEC)が監督する投資契約に似ているが、NFTは少なくとも現時点では、そうなってはいない。

BAYCを手がけるYuga Labsは「すべての新しいプロダクトやサービスのトークンとしてApeCoinを採用する」計画だが、プレスリリースは、ApeCoinは「ApeCoin DAO」という新しい組織のプロダクトに過ぎないと述べている。

トークンは、ApeCoin DAOという自律分散型組織(DAO)が所有・運営し、トークン保有者にはDAOの「Ecosystem Fund」に対するガバナンス権が与えられる。ツイートによると、ApeCoinの保有が、DAOの唯一のメンバーシップ要件となっている。

Redditの創業者で投資家のアレクシス・オハニアン(Alexis Ohanian)氏などが、トークンのガバナンスを監督する評議会に当初、参加すると発言している。

ApeCoinのツイッターによると、トークン総供給量の62%はApeCoinコミュニティに、15%は3月17日のエアドロップに割り当てられる。

トークンの商標登録書類を見ると、DAOはバーチャルグッズのほか、宝石、書籍、衣類、飲料などの物理的なプロダクトの販売を計画しているようだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Bored Ape Yacht Club, modified by CoinDesk
|原文:Token Linked to Bored Ape Yacht Club Launches