元JPモルガンのモイ氏、米アポロに入社──デジタル資産投資をリード

約5000億ドルの資産を運用する米プライベートエクイティのアポロ・グローバル・マネジメント(Apollo Global Management)は4月28日、JPモルガン・チェースでブロックチェーンプロジェクトに携わってきたクリスティン・モイ(Christine Moy)氏をデジタル資産の投資戦略責任者として採用したと発表した。

発表文によると、アポロが、デジタル資産・投資戦略責任者のポジションを設けるのはこれが初となる。モイ氏は今後、「デジタル資産を扱う企業や創業者などへの投資の戦略立案を担当する。具体的に重点を置くのは、同領域で金融セクターをトランスフォームさせる技術を開発する事業会社」だという。

モイ氏は18年間、米銀最大手のJPモルガンに在籍した。暗号資産(仮想通貨)や、ブロックチェーンを基盤にする他のアプリケーションの研究開発に従事してきた。JPモルガンは今年2月に、イーサリアム基盤のメタバース「Decentraland」に銀行ラウンジを開設。同時に、モイ氏がまとめたレポート「Opportunities in the metaverse(メタバースにおける機会)」を発表した。

モイ氏は同レポートが公開された2月に、自身のSNSを通じてJPモルガンを辞職すると発表した。

ブルームバーグによると、アポロは今後、ブロックチェーンとWeb3に関連する収益性の高いプロジェクトを中心に投資を進める。投資規模は5000万ドル~2億5000万ドルを想定しているという。

|編集:佐藤茂
|写真:クリスティン・モイ氏(CoinDesk 撮影)
|原文:Apollo Hires JPMorgan’s Christine Moy to Lead Digital Assets Strategy