人気NFT「Azuki」の創設者、苦い過去を告白──販売価格は急落

人気NFTプロジェクト「Azuki」の匿名の創設者は5月9日夜、すでに放棄されたプロジェクトに関する苦い歴史を明らかにした。ツイッターのNFTファンの間には波紋が広がり、コレクションの最低販売価格は下落した。

・強気相場でも弱気相場でも、AzukiはWeb3の未来を目指している。我々は長期的に取り組んでいる。
・Web2に挑むために、開発者はWeb3のために実験する必要がある。
・Azukiは、Phunksや他のプロジェクトの制作から得た学びの上に構築されている。後追いではなく、リードすることを教えてくれた。

Twitterユーザーの「Zagabond」として知られる匿名の生みの親は、ブログに自身のNFTの取り組みの歴史を記した。そこにはCryptophunks、Tendies、Cryptozunksといったプロジェクトとの関わりが詳しく述べられている。これらのプロジェクトはすべて、そのオリジナルチームによって放棄されている。

azukiの創業者は、1年の間に3つのプロジェクトを立ち上げ、放棄していることを概ね認めたのか?

Zagabondは、Azukiの成功の多くが、他のプロジェクトの失敗から学んだことによるものと考えている。

「こうした形成期には、コミュニティがクリエイターに革新と実験を奨励することが重要」と同氏はブログに記した。「加えて、それぞれの実験には重要な学びがある」

ブログは、NFTコミュニティから広く反発を集めた。多くの人は、今後数日のうちにAzukiの生みの親の正体が暴露されると考えている。

では、Web3.0とは、1年以内に3つのプロジェクトを作り上げることか?

今年2月、ウェブメディアのBuzzFeedは人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」の匿名の創設者の正体を暴露し、議論を呼んだ。今回のAzukiの創設者のブログは、この議論を再燃させた。

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NFTのマーケットプレイス「OpenSea」でのAzukiの価格は、19イーサリアム(約4万2000ドル)から10.9イーサリアム(約2万4000ドル)まで下落したが、その後反発し、当記事執筆時点には12イーサリアム(約3万1000ドル)となっている。

Azukiは2月の販売開始以降、総取引高が20万イーサリアム(約5億2600万ドル、約686億円)を超え、NFTプロジェクトの中で6番目の販売高となっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:OpenSea
|原文:Azuki NFT Founder Admits to Abandoning Past Projects