スリー・アローズの創業者、所在不明──清算手続きに協力せず

スリー・アローズ・キャピタルの2人の創業者はどこにいるのだろう?

同社が英領バージン諸島に保有するファンドの清算手続きに携わる弁護士は、2人の創業者スー・チュー(Su Zhu)氏とカイル・デイビス(Kyle Davies)氏はこれまで清算手続きに協力的ではなく、今、どこにいるかわからないと述べた。

7月8日にニューヨークの裁判所に提出された書類に、債権者の代理人である弁護士は、ファンドの2人の創業者は「これまで(手続きに)有意義な形で協力していない」と記している。

弁護士によると、「Su Zhu」と「Kyle」と名乗る人物は最初のオンライン会議に出席したが、動画と音声はオフになっており、質問には直接答えず、2人の法的代理人のみが答えたという。

また文書によると、債権者の弁護士がスリー・アローズのシンガポール事務所を訪問したところ、事務所はすでに使われていなかったという。

現金、暗号資産、NFTなどのスリー・アローズの資産は、簡単に誰かに譲渡されるのではないかとの懸念が高まっている。すでにスリー・アローズが設立したNFT投資ファンド、スターリー・ナイト(Starry Night)が保有していたNFTは、新しいウォレットに移されている。理由はわからない。

債権者側は、スリー・アローズの資産凍結を求めている。また2人を召喚し、同社が管理しているウォレット、銀行口座、保有するデジタル資産、デリバティブ契約、証券、売掛金など、すべての会社記録を含む資産のリストを提出させるよう裁判所に求めている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Three Arrows Creditors Get Emergency Hearing As Founders Fail to ‘Cooperate’