BlockFiのリスク額は6億ドル、シルバーゲートは2Q好調【週末のトップストーリー】

BlockFi、2Q末時点のリスク額は6億ドル

暗号資産レンディング大手ブロックファイ(BlockFi)が22日発表したレポートによると、第2四半期(4−6月期)末時点の融資残高は18億ドル(約2460億円)、担保は12億ドル。したがって6億ドル(約820億円)がリスク資産となっているという。

18億ドルの融資のうち、15億ドルは機関投資家向け、個人投資家向けはわずか3億ドル。

「すべてではないが、多くの借り手に対して、信用状況に応じたさまざまなレベルの担保の提出を求めている」(ブロックファイ)

原文:Crypto Lender BlockFi Had $1.8B in Open Loans at End of June and $600M of Exposure

中部アフリカ諸国銀行、共通CBDC導入を検討:報道

中部アフリカ諸国銀行は、6つの加盟国で使用できる共通の中央銀行デジタル通貨(CBDC)導入を検討している。ブルームバーグが22日伝えた。同中央銀行は、中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)加盟国のカメルーン、ガボン、チャド、コンゴ共和国、赤道ギニア、中央アフリカ共和国の中央銀行として機能している。

サブサハラ(サハラ砂漠より南の地域)では、ナイジェリアが2021年10月、「eナイラ」と名付けたCBDCを導入すると発表している。

原文:Bank of Central African States Urged to Introduce Common Digital Currency: Report

FTX、ボイジャー顧客への支援策

暗号資産取引所FTXは、破産を申請した暗号資産レンディングのボイジャー・デジタル(Voyager Digital)の顧客に対する支援を打ち出した。

FTXは、FTX.USを所有するWest Realm Shires、およびAlameda Venturesと協力して、ボイジャー顧客がFTXで新しい口座を作成できるようにすると同社が22日に発表した。

「我々の提案の目的は、破綻した暗号資産ビジネスを救うためのベターな方法、つまり、顧客に破綻の結果を押し付け、一方的なリスクを強いることなく、顧客がいち早く流動性を確保し、資産の一部を取り戻すことができる方法を確立することにある」とバンクマン-フリードCEOはプレスリリースで述べた。

原文:FTX to Offer Early Liquidity to Customers of Bankrupt Crypto Lender Voyager

シルバーゲート、好調の秘密は

暗号資産に特化した銀行であるシルバーゲート・キャピタル(Silvergate Capital)は、暗号資産業界に打撃を与えている弱気相場はまだ終わっておらず、今後数四半期にわたってさらなる打撃を与える可能性があると考えている。

暗号資産業界は、一部の取引所や暗号資産ファンドなどがまだ数四半期にわたって打撃を受けるかもしれないが、「ある時点ですべてが終わり、その後は次の上昇要因を待つだけだ」とアラン・レイン(Alan Lane)CEOはインタビューで述べた。だが、より広範なグルーバル経済状況を考えると、現在の価格下落を以前と同じものと考えてはいけないという。

多くの暗号資産企業が厳しい状況を迎えているなか、シルバーゲートの第2四半期は順調に推移した。レーンCEOは、弱気相場の落とし穴を避けることができたのは、自らが最も得意なことにこだわることだと述べた。「我々は自分たちの道を進み、最新の流行を追いかけるのではなく、自分たちが得意とすること、つまり本質的に顧客の問題を解決することに集中している」。

原文:Silvergate CEO Sees More Near-Term Pain for Crypto but Still Bullish on Bitcoin Lending

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:シルバーゲート・キャピタルのアラン・レインCEO(CoinDesk archives)