シンガポール政府系投資会社、アニモカブランズに出資:報道

世界最大級の資産規模を持つシンガポール政府系投資会社テマセク(Temasek)は、NFTとメタバースに積極的に投資している香港のアニモカブランズ(Animoca Brands)の1億ドル(約140億円)の資金調達に参加した。ブルームバーグが8月29日に伝えた。

2022年3月時点で4030億ドル(約56兆円)の運用資産残高を誇るテマセクは、2月にマーケットメーカーAmber Groupの2億ドルの資金ラウンドを主導するなど、暗号資産業界におけるアクティブな投資家。1月には暗号資産取引所FTX.USの4億ドルにのぼる巨額のシリーズAラウンドに参加した。

アニモカブランズは7月に7500万ドルを調達したばかりで、今年1月には約3億6000万ドルを調達している。同社の投資先には、NFTマーケットプレイスOpenSea、人気NFTカードゲーム「NBA Top Shot」を手がけるDapper Labs(ダッパーラボ)など、150以上のNFT関連プロジェクトが含まれている。

テマセックの投資は、暗号資産市場が厳しい、不確実な状況にあるにもかかわらず、大手投資家はアニモカブランズのような実績ある企業の将来性に強気であることを示している。

テマセクとアニモカブランズの双方にコメントを求めているが、当記事執筆時点までに返答はなかった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Singapore State Investor Temasek to Lead $100M Funding Round in Animoca Brands: Report