「10億分の1」の単位導入で少額決済強化──元リブラ開発者が手がけるSuiブロックチェーン

「10億分の1」の単位導入で少額決済強化──元リブラ開発者が手がけるSuiブロックチェーン

メタ(旧フェイスブック)が2019年6月に発表したグローバルステーブルコインプロジェクト「Libra(リブラ)」は、大きな期待を集めた一方で、スタート当初から各国の規制当局などの厳しい反発を生んだ。その後「Diem(ディエム)」に名称変更して方針転換を図ったが、結局、具体的な成果を生み出すことなくプロジェクトは消滅した。

だが元Libra、あるいは元Diemの開発者によるブロックチェーンが複数誕生している。そのうちの1つが、Aptos(アプトス)ブロックチェーン。

PoSブロックチェーンの競争

10月17日にはメインネット稼働を発表、その後、ネイティブ暗号資産アプトス(APT)が大手暗号資産取引所のFTX、Coinbase(コインベース)、Binance(バイナンス)などに上場した。

関連記事:リブラの流れを汲むAptos、ブロックチェーン稼働

Sui(スイ)ブロックチェーンも元Libra(Diem)の流れを組むブロックチェーン。10月14日には、電通ベンチャーズが開発元のMysten Labs(ミステンラボ)への出資を発表した。

電通ベンチャーズのほかに、Andreessen Horowitz (アンドリーセン・ホロウィッツ:a16z)やFTX、Coinbaseも出資しており、Mystenの調達額は3億ドル、企業評価額は20億ドルに達した。

AptosもSuiも、高速で安価な決済を実現するプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンとして注目されており、今後、ソラナ(Solana)やアバランチ(Avalanche)など、既存のレイヤー1ブロックチェーンとの競争が激化すると見られている。

安価なガス代を実現

一方、Suiは効率的なマイクロペイメント(少額決済)を実現するために、ネイティブ暗号資産スイ(SUI)にMist(ミスト)を導入した。

ミストは別の暗号資産ではなく、ドルに対するセントのような機能。1SUIは10億MISTにあたり、数ドルの送金を安価なガス代(手数料)で実現するという。

ミストの導入で、100MISTはそのまま「100MIST」、あるいは「10のマイナス7乗SUI」と表されるようになるという(1MISTは10億分の1SU。10億分の1は、10のマイナス9乗)。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Sui Network Turns to Mist Units to Improve Payment Efficiency

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