ジェネシスの債権者グループ、債権額は18億ドル:関係者

暗号資産(仮想通貨)の取引と融資を手がけるジェネシス(Genesis)の融資部門から資金が引き出せなくなっている顧客グループの関係者は、債権額は18億ドル(約2400億円)にのぼると述べた。

法律事務所プロスカウアー・ローズ(Proskauer Rose)が代理人を務める債権者グループは現在、9億ドルが引き出せなくなっていると同グループの関係者がCoinDeskに語った。他にも債権者がおり、同法律事務所が扱う債権は18億ドルにのぼるという。だが金額はさらに膨らみそうだ。

またフィナンシャル・タイムズ(FT)は12月3日、ジェネシスと提携している暗号資産取引所ジェミニ(Gemini)のサービスを利用している顧客グループは、9億ドルが引き出せなくなっていると報じた。

11月23日、投資家向け文書でジェネシスは「当社のレンディング事業全体の流動性を強化し、顧客ニーズに対応できる解決策を探るために、潜在的投資家、ジェミニやDCG(デジタル・カレンシー・グループ)を含む大口債権者や貸し出し先と協議を開始した」と述べている。

ジェネシスはコメントを控えた。プロスカウアー・ローズからは当記事執筆時点までに返答はない。

ジェネシスと米CoinDeskは、DCGが所有している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ジェネシスのロゴ(Genesis Trading, Modified by CoinDesk)
|原文:Genesis Creditor Groups’ Loans Amount to $1.8B and Counting: Sources