我々は大企業のWeb3参入の「ファネル」:ポリゴン・スタジオCEO

インドに拠点を置くレイヤー2スケーリングソリューション、ポリゴン(Polygon)の子会社ポリゴン・スタジオ(Polygon Studios)は、Web3参入を望む消費者向けブランドの「ファネル(じょうご・漏斗)」とCEOのライアン・ワイット(Ryan Wyatt)氏は語った。

以前はYouTubeでゲーム部門責任者を務めていたワイアット氏は12月9日、CoinDesk TVに出演し、ポリゴン・スタジオは「Web2の洗練さと、Web3の興奮、熱意、ニュアンス」を理解しているベテラン開発者のチームを活用していると述べた。

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「我々は、ポリゴン活用をきわめてシームレスに行うための素晴らしいファネルをパートナー向けに構築している」とワイアット氏は、ナイキ(Nike)、レディット(Reddit)、スターバックス(Starbucks)をはじめとする大手企業とポリゴンのパートナーシップに触れた。

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ポリゴン・スタジオは、直近では米スターバックスと提携し、NFTを活用したロイヤルティプログラム「Odyssey」を開始した。ワイアット氏によると、スターバックスとの提携は、Web2企業がWeb3要素を自社ブランドに導入した最新事例という。

「Web3要素の背後にあるアイデア、つまりチェーンに乗せることの背後にあるアイデアは、NFTは切手という事実だ。切手はコレクションの対象であり、(NFTマーケットプレイスの)ニフティゲートウェイ(Nifty Gateway)で売買できる」(ワイアット氏)

これこそが、分散型プロトコルの一部となるために不可欠なことだという。

「分散型プロトコルに乗せる必要がある真の要因は、NFTを獲得し、発行し、報酬を得るというアイデアと、それらを使ってオープン・マーケットプレイスでできることや取引などに大きく関係している」と同氏は述べた。

クライアント企業がウォレットやNFTベースのプロダクトを発表する場合は「実際にプロトコルを構築して稼働させる」ために、エンジニアリングソリューションや実装チームなど、ポリゴン・スタジオの各部門と連携することが可能とワイアット氏は述べた。

「エンド・ツー・エンドのファネル全体と(Web3)体験を提供することが、パートナー獲得のポイント」と同氏は付け加えた。

なお、ライアン・ワイアット氏は「暗号資産で最も影響力のある人物 2022」に選ばれている。

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|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk TV
|原文:Polygon Studios CEO: Our Company Is a ‘Funnel’ for Big Brand Partnerships