分散型デリバティブ取引所のゲインズ・ネットワーク、1カ月で15億ドル超の取引高を記録

デリバティブの分散型取引所(DEX)ゲインズ・ネットワーク(Gains Network)は、アービトラム(Arbitrum)ブロックチェーンへの展開後、約1カ月で15億ドル(約1950億円)を超える取引高を記録した。

ゲインズ・ネットワークは、当初公開されたポリゴン(Polygon)ネットワーク上でも取引高の上昇に貢献した。ゲインズはスマートコントラクトを使用してユーザーの取引をマッチングすることにより、暗号資産(仮想通貨)、米国株、指数など、さまざまな資産の金融派生商品(デリバティブ)を取引することができるプラットフォームだ。

このようなサービスは、銀行に依存し、本人確認(KYC)を行わなければ、アメリカの上場商品を取引できない可能性のあるグローバルトレーダーの興味を刺激している。

このプラットフォームは、ポリゴンとアービトラムのネットワーク上で、250億ドル(約3兆247億円)以上の取引高を、第三者に依存することなく処理していることがDune Analyticsのデータで示されている。ステーカーは1月27日の時点で、預けたこのプラットフォームのネイティブトークンGNSの10%を獲得している。

ゲインズ・ネットワークはアービトラム上で 15 億ドル以上の取引を処理した。(Dune Analytics)

Dune Analyticsのデータは、アービトラムでの15億ドルの取引がプラットフォームに流動性を提供するユーザーに対して110万ドル(約1億4300万円)の手数料を生み出し、GNSトークンの有用性を高めていることを示している。

過去24時間では、2億2000万ドル(約286億円)以上の取引が処理されている。そのうち1億2000万ドル(約156億円)以上は暗号資産デリバティブから、7000万ドル(約91億円)は外貨(FX)商品からで、残りはアップル(Apple)やアマゾン(Amazon)などの米国上場株式や指数商品に分散している。

ゲインズ・ネットワークは今週初め、トレーダーへの報酬総額が10万ドル(約1300万円)の取引コンテストを行ったため、これが最近の出来高の増加に寄与している可能性がある。

GNSトークンは過去1週間で40%上昇し、時価総額は1月27日の記事執筆時点で1億7300万ドル(約224億7000万円)に達した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Polygon Derivatives DEX Gains Network Crosses $1.5B in Trading Volume on Arbitrum