柴犬コインの開発者、レイヤー2ネットワーク「シバリウム」の概要を発表

レイヤー2ネットワーク「シバリウム(Shibarium)」は近日公開予定で、スケーラビリティ、スピード、費用の問題を解決しようとするアービトラム(Arbitrum)やオプティミズム(Optimism)など、増え続けるイーサリアムベースのブロックチェーンの戦列に加わろうとしている。

ベータテストネット(実世界の機能を模倣したブロックチェーン)は、今後数週間のうちに開始される予定だ。

レイヤー2は、レイヤー1の上に構築されたオフチェーンソリューション(別個のブロックチェーン)のセットを指し、スケーリングとデータによるボトルネックを軽減する。また、複数のオフチェーントランザクションを1つのレイヤー1トランザクションに束ね、データ負荷と手数料の削減に役立つ。

柴犬コインの開発者は1月15日のブログ投稿で、シバリウムがネットワーク上に構築された分散型アプリケーション(dApps)の安価な決済手段としての使用されるのとは別に、今後数年でNFTセクターが盛り上がると予想されるため、メタバースとゲームアプリケーションに焦点を当てると述べている。

今回のローンチは、以前の強気市場の時期に柴犬をテーマにしたミームコインとして形成され、その後、独自のブロックチェーンネットワークとdAppエコシステムを持つ本格的なプロジェクトとして自らを位置づけようとしている柴犬コイン(SHIB)の強いファンダメンタルズの構築に貢献する可能性がある。

また、合計時価総額が50億ドル(約6400億円)を超える柴犬エコシステムの3つのトークン、柴犬コイン(SHIB)、LEASH(首輪)、BONE(骨)のファンダメンタルズをさらに強化する可能性がある。

シバリウムでの取引ごとに一定量のSHIBが焼却(バーン)されるが、具体的な量はまだ決まっていない。 バーンとはトークンを永久に削除することを指す。

バリデーターの動き

シバリウムのバリデーター(検証者)は、トランザクションの概要を提供するソフトウェア「Heimdallバリデーター」とイーサリアムを他のネットワークに統合するプログラム「Bor block producer nodes」を実行するためにBONEをロックする。バリデーターは、ブロックチェーンネットワーク上のトランザクションを維持し、承認するエンティティだ。

バリデーターは100枠に制限されている。また、バリデーターは最低1万BONEの出資が必要で、報酬はすべてBONEで支払われる。「これらのバリデーターのオンボーディングは、経験、信頼、知識を考慮し、バリデーターがシバリウムの健全性と完全性にコミットしていることを確認するために行われる」と開発者は述べている。

また、「開発チームは現在、ブロックチェーンネットワークのガス料金を検討している。このネットワークのガス料金は、イーサリアムメインネットのガス料金よりも安くなる見込みだ」と開発者は述べている。

一方で、SHIBを使用する分散型取引所ShibaSwapの流動性プールにインセンティブを与え、ユーザーに低いネットワーク手数料とより良い報酬戦略を提供するために、近々「TREAT」と名付けられたリワード(報酬)トークンが実装されると開発者は投稿で述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Shiba Inu Developers Reveal First Look of Layer 2 Blockchain Shibarium