USDCの時価総額が10億ドル減、シリコンバレー銀行の破綻以降

USDコイン(USCD)はナンセン(Nansen)のデータによると、シリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank :SVB)が破綻した3月10日朝から、時価総額が約10億ドル(約1360億円)減少している。

CoinMarketCapのデータでも、USDCの時価総額は10日の435億ドルから424億ドルに減少。またUSDCは1ドルを割り、準備金に対する市場の懸念を示した。

Nansen

USDCは、テザー社(Tether)のテザー(USDT)に次ぐ第2位のステーブルコインであり、暗号資産エコシステムのバックボーンとなっている。サークルのウェブサイトによると、USDCは米国債と、さまざまな銀行に預けられた合計111億ドルの現金などに裏付けられている。

サークルがUSDCの準備金の一部を保有していた銀行の1つ、シリコンバレー銀行が取り付け騒ぎに見舞われた後、投資家はUSDCの安定性に懸念を示すようになった。米連邦預金保険公社(FDIC)は10日朝、同行の経営破綻を発表した。

「当社は、FDICによる管理が預金者に与える影響が明確になることを待っている。だが」とサークルの広報担当者は語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:サークルのジェレミー・アレールCEO(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Circle’s USDC Endured $1B of Net Redemptions Since Silicon Valley Bank’s Shutdown