NFTプラットフォームのワンオブ、ブロックチェーンリワード企業を買収

NFTプラットフォームのワンオブ(OneOf)は、大企業がWeb3で消費者とつながることを支援するため、ブロックチェーンのリワード企業Tap Networkを買収した。

ワンオブは今回の買収の一環として、Web3への進出を目指す企業向けに、Eコマース、データ、ロイヤルティプログラムの要素を組み合わせたターンキーオプション「OnePlatform」を開始する。

2018年に設立されたTap Networkは、消費者がロイヤルティポイントを暗号資産(仮想通貨)に交換できるサービスを提供している。同社はインターネットブラウザのBrave、ライドシェアのウーバー(Uber)、エンターテインメント企業のワーナー・ミュージック・グループ(Warner Music Group)などの企業と提携している。

ワンオブの創業者兼CEOのリン・ダイ(Lin Dai)氏は、米CoinDeskに対し、Tap Networkを統合することで、より多くの企業や顧客がEコマースを通じてWeb3に乗り込むことができると述べている。

「ブランド化された『プロフィール写真』を集めるというユースケースは、一般消費者の生活から非常に遠い」とダイ氏は言った。「OnePlatformができることは、次世代のロイヤルティソリューションを構築することだ」。

ダイ氏は米CoinDeskに、OnePlatformはマルチシグネチャウォレットを含み、Web3ネイティブの新規ユーザーがデジタルIDにアクセスし、所有権を持つことができるようになると語った。

「エンタープライズ企業にとって、完全なスタックを所有することは、分散化に向けた非常に有効なステップだと考えている」とダイ氏は述べている。

ワンオブは、音楽、エンターテインメント、Web3が交差する分野で著名な企業だ。2021年11月には、グラミー賞と3年間のパートナーシップを結び、毎年開催されるこの音楽賞のNFTを作成している。2月には、ワーナー・ミュージック・グループの元CEO、スティーブン・クーパー(Stephen Cooper)氏を取締役に迎えた。彼はWeb3の存在感を高めるようなパートナーシップを結ぶためのアドバイスを行っている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:oneof.com
|原文:NFT Platform OneOf Acquires Blockchain Rewards Company Tap Network