モンテネグロ、リップルと共同で中央銀行デジタル通貨の実証実験

モンテネグロ中央銀行は、ブロックチェーンプロバイダーのリップル(Ripple)社と中央銀行デジタル通貨(CBDC)のパイロット版を開発する予定だ。

このパイロット版では中央銀行によるステーブルコインの実用性を確認し、その流通をシミュレートするための仕組みを作ると、リップル社は4月11日に発表した

このプロジェクトは「電子決済手段の利用可能性、セキュリティ、効率性、規制への準拠、そして最も重要なエンドユーザーの権利とプライバシーの保護に関して、CBDCまたは国家によるステーブルコインがもたらしうる利点とリスクを分析する」とモンテネグロ中央銀行のラドイェ・ズギッチ(Radoje Zugic)総裁は声明で述べている。

これまでに100カ国以上がCBDC(中央銀行が発行する貨幣をデジタル化し、国民が利用できるようにするもの)の開発を検討しており、一部は実用段階に入っている。

モンテネグロは欧州連合(EU)の加盟国であり、ユーロ圏内であるため、欧州中央銀行(ECB)がデジタルユーロを導入すれば、デジタルユーロが採用されることになる。ECBは導入に関して年内に結論を出す予定だ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Montenegro’s Central Bank to Develop CBDC Pilot With Ripple