欧州議会、暗号資産規制法案を可決──2024年に発効

欧州連合(EU)の議員たちは4月20日、新しい暗号資産ライセンス制度である「暗号資産市場規制法案(Markets in Crypto-Assets Act:MiCA)」に517対38で可決し(棄権18)、世界で初めての包括的な暗号資産規制法を導入することになった。

欧州議会はまた、マネーロンダリングを阻止するために暗号資産事業者に顧客の特定を義務付ける「資金移動規制」として知られるもうひとつの法律についても529対29(棄権14)で可決した。

この投票は19日に行われた審議に続くもので、議員たちは、暗号資産ウォレットプロバイダーや取引所に対してEUブロック全域で活動するためのライセンス取得を求め、他の資産の価値に連動するステーブルコインの発行者に十分な準備金の維持を義務付ける計画を支持した。

暗号資産市場の規制は、2020年に欧州委員会が初めて提案したもので、法制化には欧州議会とEU加盟国を代表するEU理事会の承認が必要だ。その規定はEU官報に掲載されてから約12カ月後に適用が開始される。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:EU Parliament Approves Crypto Licensing, Funds Transfer Rules