EUの暗号資産規制法案、成立に向け一歩前進

EUの暗号資産規制法案、成立に向け一歩前進

欧州連合(EU)の暗号資産(仮想通貨)規制法案が成立に向けて一つの関門を通過した。

EU議会の経済・金融問題委員会は14日、暗号資産規制法案「Markets in Crypto Assets(MiCA)」の草案を賛成31、反対4、棄権23で通過させた。MiCAは、暗号資産の発行と取引を広く包括し、暗号資産企業は「パスポート型」ライセンスを使って、EU加盟27カ国に容易に事業を拡大できるようになる。

MiCAの採択に先立ち、同委員会は合意メカニズムにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用している暗号資産の利用を制限しようとする条項の削除を決議。これは事実上、ビットコイン(BTC)をEU全域で禁止する可能性があるものだった。

その代わりに、同委員会は欧州委員会に「2025年1月1日までに、気候変動に大きな影響を与える暗号資産マイニングを、持続可能な活動のためのEUタクソノミー(=持続可能な経済活動を体系化したもの)に含めるための立法的な提案」を行うことを求める代替条項を採択した。

MiCAの目的は、暗号資産の「高い二酸化炭素排出量」を削減すること。一部のEU議員は、再生可能エネルギーが公共のためにではなく、暗号資産マイニングに使われることを懸念している。

議員らはまた「他の産業(例えば、ビデオゲームやエンターテインメント産業、データセンターなど)も、気候変動を引き起こすエネルギー資源を消費していると強調。欧州委員会に対して、さまざまな業界でこれらの問題に対処するための法整備に取り組むことを求めている」と声明は述べた。

MiCA草案はこのあと、EU委員会、EU理事会、EU議会で審議される。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:EU’s Sweeping Crypto Regulations Package One Step Closer to Ratification

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