ビットコイン、2.5%上昇にとどまる:4月の振り返り

暗号資産市場全体のパフォーマンスを測定するCoinDesk Market Index(CMI)によると、3月に大きく上昇したビットコイン(BTC)は、規制、銀行や他のマクロ経済の不確実性のなかで、4月は2.5%の上昇にとどまった。

イーサリアム(ETH)は4.4%上昇、その多くは一部の市場関係者が予想していたように、大型アップグレード「シャンハイ」の成功によって引き出しが可能になったETHの大量売却が要因となった。

4月、最も高いパフォーマンスを見せたのは、分散型レンダリングサービス、Render Networkのユーティリティトークン「RNDR」で77%上昇。次いで、分散型金融(DeFi)プラットフォーム、Injective Protocolのネイティブトークン「INJ」トークンが69%上昇となった。

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一方、下落したのは通貨セクターのChainのネイティブトークン「XCN」で、33%超下落した。3月にも53%超下落していた。

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規制は依然として業界にとって大きな制約となっている。アメリカでは、取引所大手のコインベース(Coinbase)が、既存の証券法が暗号資産に適用されるかどうかの明確化を求めて米証券取引委員会(SEC)を提訴した。一方、EU(欧州連合)はこの分野に対する規制アプローチを明確にする法案を可決した。

多くのアナリストが、世界的な規制の次の動きは今後数カ月、暗号資産価格に影響を与えると考えている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk Indices
|原文:Bitcoin Drops Below $28K; JPMorgan Takes Over Embattled First Republic Bank