エルサルバドルの再生可能エネルギーマイニング施設、10億ドルを投資──テザーも参加

Volcano Energyは、エルサルバドルでのビットコインマイニング施設建設に10億ドル(約1400億円、1ドル140円換算)を投資する。同社が6月5日にツイッターにプレスリリースを投稿した。CoinDeskが入手した別のリリースによると、ステーブルコインのUSDTを手掛けるテザー(Tether)社が投資に加わっている。

マイニング施設は169メガワット(MW)のソーラーエネルギーと72MWの風力エネルギー、合計241MWで稼働し、1.3エクサハッシュ/秒(EH/s)以上のコンピューティングパワーをもたらすという。

エルサルバドル政府は計画と実行において「重要な役割」を果たし「収益の23%に相当する優先参加権」を確保したとVolcano Energyは述べた。

これまで、同社のマイニング施設構想はエルサルバドルの地熱エネルギーの可能性に注目したものだった。今回の新しいソーラーエネルギーと風力エネルギーを活用した施設が地熱活用と結びつくのかどうかはわからない。同社はプレスリリースで、このマイニング施設は「地熱の未来への道筋」として意図されているとしているが、具体的な計画は明らかになっていない。

一方、投資に参加するテザー社は「戦略的エコシステム」の多様化を図っており、Volcano Energyはテザー社が支援する「最も画期的な」取り組みの1つとパオロ・アルディーノ(Paolo Ardoino)最高技術責任者は述べた。

テザー社は、ウルグアイでのビットコインマイニングや、USDTの準備金に追加するためのビットコイン購入など、この数週間、投資面でさまざまな動きを見せている。

北米では新たなマイニング施設開発の機会は限られているため、マイニング企業などは中南米や中東に投資先を求めている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:El Salvador’s Volcano Energy Secures $1B in Commitments for 241 MW Bitcoin Mine