ストレージトークンのストージ(STORJ)が連日上昇、4日は43%上昇

分散型ファイル共有プロトコルのストージ(Storj/STORJ)がこの2日で上昇、取引高も増え、時価総額は2倍近くになっている。

TradingViewのデータによると、ストージは7月4日に43%上昇、5日には0.58ドルの高値を記録した。時価総額は3日の1億4300万ドル(約200億円、1ドル140円換算)から5日には2億2300万ドルとなった。

その後、やや下落し、当記事執筆時点では約0.42ドル。ビットコイン(BTC)はこの2日はほぼ横ばい、5日はわずかに下落した。

ストージの上昇は、要因がほとんどないように思える。だが韓国最大の暗号資産取引所Upbitでは、取引高が大幅に増加していた。WebメディアのWuBlockchainによると、Upbitでの取引高の57%をストージが占めたという。

ストージは2014年にスタート、コンピューター上の使用されていないストレージを貸し出し、引き換えにトークンを受け取ることができる。いわゆるクラウド・ストレージ・プラットフォームの1つで、アマゾンやグーグルが提供しているクラウドサービスに代わる選択肢としてしばしば説明される。

ストージのCEO、ベン・ゴラブ(Ben Golub)氏は5月、ユーザーの75%は暗号資産とは無関係とCoinDeskに語っている。ユーザーは、科学的な研究やAIの研究を行う大学から、動画の保存に使う人までまで幅広い。

「エジンバラ大学は私たちの大口顧客で、物理学研究の成果の多くを保存している」(ゴラブCEO)

ストージの競合であるファイルコイン(FIL)は大きな上昇は見せておらず、24時間で2%上昇となっている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Storage Token Storj Rallies 43% Overnight as Trading Volume Surges