シンガポール最大手のDBS銀行、中国でデジタル人民元を使った決済サービス

シンガポール最大手のDBS銀行は5日、中国において中央銀行デジタル通貨(CBDC)のe-CNY、いわゆるデジタル人民元を使って支払いを回収できるサービスを開始、e-CNYを使ったソリューションを提供する初の外銀となったと発表した。

ソリューションの利用は法人が対象で、e-CNYで支払いを回収、e-CNY口座での自動決済が可能になる。DBSによると、少なくとも1社がすでにこのプラットフォームを利用して取引を行っているという。

DBSはシンガポール金融管理局(MAS)が立ち上げた「プロジェクト・ガーディアン(Project Guardian)」──伝統的な銀行向けに資産のトークン化とDeFi(分散型金融)をテストするプロジェクト──に参加している。同行はまた、プログラム可能なデジタル・シンガポールドル発行に必要なインフラを開発する実験にも参加している。

公式データによると、e-CNYは中国の中央銀行が保有する現金および準備金の0.13%に相当するという。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Singapore Bank DBS Starts e-CNY Collection Platform for Corporate Clients in China