ジャック・ドーシー:仮想通貨はスクエアのビジネスモデルを根こそぎ変える

仮想通貨がより広く使われるようになれば、スクエア(Square)は金融テクノロジーのみならず、幅広い「インターネットサービス」を提供する方向に進むことになる。共同創業者のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)は語った。

8月5日(現地時間)、オーストラリアン・ファイナンシャル・レヴュー(The Australian Financial Review)のインタビューで、ドーシーは仮想通貨がいかにしてスクエアを発展させていくかについての自身の考えを詳細に説明した。

「長期的に仮想通貨は、スクエアをインターネットカンパニーのような存在に変えると考えている。我々は製品をリリースし、その製品は全世界の人が、市場から市場へ、銀行から銀行へ、規制当局から規制当局へと移動することなく、使うことができる」

現状の送金や決裁に注力した業態から、スクエアは「ハードウエア、分析、給与計算、融資など」のサービス開発を開始する見込みと同氏は語った。

スクエアは2018年にビットコインを受け入れ、自社のキャッシュ アプリ(Cash App)で仮想通貨の販売を開始した。2019年第2四半期までに1億9000万ドル(約202億円)を売り上げ、300万ドル(約3億2000万円)に迫る利益をあげている。

他のオーストラリアメディア、ジ・エイジ(The Age)とシドニー・モーニング・ヘラルド(The Sydney Morning Herald)とのインタビューで、ドーシーは仮想通貨に参入したフェイスブック(Facebook)を遠回しに批判した。

同氏は、スクエアも、フェイスブックのライバルであるツイッター(Twitter)も、独自トークンは発行しないと述べ、さらに以下のように付け加えた。

「オープンなインターネット標準の方が、誰かがコントロールしたり、企業が始めるものよりも、皆の役に立つと思う」

ビットコインの支持者

ドーシーは、ビットコインはインターネットの「独自通貨」になる、もしくは、あらゆるオンライン決済の基盤になる「高い可能性」があるという自身の見解を繰り返した。

「ビットコインは高い回復力を持ち続け、10年の歴史、高いブランド力を持ち、何度も試練をくぐり抜けてきた」

さらに、ドーシーは景気低迷に触れつつ、スクエアが様々な決済方法に対応していることは、同社が「難局を乗り切る」ことにプラスに働くと述べた。

これらの発言は、スクエア・クリプト(Square Crypto)が著名なビットコイン開発者、マット・コラロ(Matt Corallo)を雇用した直後に行われた。元グーグル(Google)のプロダクトディレクター、スティーブ・リー(Steve Lee)が率いるSquare Cryptoは、仮想通貨を使った決済の導入を推進している。

「我々は、5人のオープンソースエンジニアを雇用し、仮想通貨エコシステムの向上に全面的に取り組む。私は、インターネットは独自通貨を持つことになると考えている。そして、その実現のために我々ができることは何でも行う」とドーシーは語った。

翻訳:石田麻衣子
編集:増田隆幸
写真:CoinDesk archivess
原文:Jack Dorsey: Mass Crypto Adoption Will Transform Square’s Business