大規模な暗号資産のアンロックは、2週間以内に価格を下げる:調査報告

暗号資産(仮想通貨)市場をしばらくフォローしていれば、トークン・アンロックという言葉を聞いたことがあるだろう。このプロセスは、初期投資家やプロジェクトチームのメンバーが大量に売却するのを防ぐために凍結されていた暗号資産を、特定の量だけ時間をずらしてリリースすることを指す。

アンロックは流動性を解放するので、弱気と考えられているが、一部のオブザーバーは既存の市場トレンドを強調するだけだと述べている。

分析会社The Tieの新たな調査によると、コインは押し並べてアンロックイベントの前に下落した。しかし、解放された流動性が1日の平均出来高の100%を超えると、価格はすぐに回復した。同社は、100以上のトークンが関与する35万以上のユニークなアンロックイベントの調査を実施した。

「アンロックが1日の平均出来高の100%以上であった場合、短期間ではあるが、価格はより早く反発する傾向があった。これは、アンロックが即座に新しいトークンで市場を埋め尽くさなかったことにトレーダーが安堵したためと考えられる」と、The Tieのコンテンツ・ディレクターであるローレンス・ルウィティン(Lawrence Lewitinn)氏は水曜日のニュースレターに書いている。

「それにもかかわらず、このような重要なアンロックに直面したトークンの価格は、2週間以内にアンロック時のレベルを下回った。これは、保有者が市場に売却する前に数日待ったことを示唆しているのかもしれない」と彼は付け加えている。

The Tieの調査では、大規模なアンロックに直面したコインの取引量が指数関数的に増加していることも示された。

このチャートは、平均取引量に対して大きなアンロックに直面したトークンが、イベント後2週間以内に深い損失を被ったことを示している。(The Tie)

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Large Crypto Token Unlocks Drive Prices Lower Within Two Weeks, Research Suggests