XRPは週次で60%上昇、市場低迷に逆行──ビットコインは3万ドル割れ

エックス・アール・ピー(XRP)は18日、ほとんどの暗号資産(仮想通貨)のパフォーマンスを上回った。市場は先週13日、リップル(Ripple)社がSECとの裁判で一部勝訴を勝ち取ったことを受けて上昇したが、ひと段落したようだ。

エックス・アール・ピーは過去24時間、時価総額トップ25の暗号資産の中で最も好調で、3.6%上昇した。時価総額は再び第4位となり、バイナンスコイン(BNB)を抜いた。

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、どちらも13日の高値から下落し、心理学的に重要なレベルである3万ドルと1900ドル付近となっている(日本時間19日8時頃には、ビットコインは3万ドルを割り、2万9800ドル付近)。

「リップル vs SECの判決は、暗号資産に広範で持続的な上昇をもたらすものではなかった」と機関投資家向け暗号資産取引所FalconXのリサーチ責任者、デビッド・ラワント(David Lawant)氏は語った。

13日の上昇から一部反落したとはいえ、エックス・アール・ピーは判決以降、約60%上昇している。一方、暗号資産市場全体のパフォーマンスを追跡するCoinDesk Crypto Market Index(CMI)は13日の上昇分をすべて失い、判決以降、0.5%下落。

ポリゴン(MATIC)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)などの主要アルトコインも13日に大幅に上昇したが、判決前のレベルまで反落している。ポリゴンとソラナはこの1週間で5%下落、カルダノは2%下落した。

エックス・アール・ピーが牽引した上昇はほぼ過去のものになったかもしれないが、暗号資産ファンドが保有資産ににエックス・アール・ピーを追加することによって、エックス・アール・ピーにとっては価格を押し上げる買い圧力となる可能性がある。

「インデックスファンドは、私が依然として注目している機関投資家からの買い圧力の潜在的なソースの1つ」とラワント氏は述べ、「エックス・アール・ピーの時価総額はカルダノ、ソラナの3.5倍以上、一般的にビットコインとイーサリアム以外では最大の構成要素であり、ウエイトは1%強。仮にベースとなるインデックスに含まれた場合は、広範な主要暗号資産インデックスの4〜5%を占める可能性がある」と続けた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:エックス・アール・ピーの週間推移(CoinDesk)
|原文:XRP’s 60% Weekly Gain Defies Broader Crypto Slump as Bitcoin Stalls Below $30K