ビットコイン、2028年の半減期までに30万ドルに:16億ドル規模の資産運用会社CEO

ビットコイン(BTC)は、2028年までに価格が30万ドル(約4200万円、1ドル140円換算)に達する可能性があると、モーガン・クリーク・キャピタル・マネジメント(Morgan Creek Capital Management)の創業者兼CEO、マーク・ユスコ(Mark Yusko)氏はCoinDesk TVで語った。

ユスコ氏の予測は、ビットコインとゴールドの比較に基づいたもの。ゴールドは簡単に持ち運びも分割もできないのに対し、ビットコインはできる、と16億ドル規模の資産運用会社のCEOであるユスコ氏は述べた。

さらに「ビットコインはこの2つの問題を解消しており、希少性も同等」と付け加え、ビットコインはいずれゴールドの評価額に追いつく可能性があると説明した。

「ゴールドの価値は約6兆ドル、ビットコインはそのすべてを置き換えることができると考えている。6兆ドルの価値は、ここから約10倍になり、ビットコインは約30万ドルとなるだろう」

同氏は、ビットコインは、来年に続いて再び半減期を迎える2028年までに、30万ドルに達する可能性があると予測している。

ビットコイン・ブロックのマイニングに成功したマイナーが受け取る報酬は、約4年ごとに供給量をコントロールするために半分にカットされる。これは半減期として知られ、ビットコインのインフレ圧力を軽減するため、価格にとってポジティブな要素と見なされることが多い。次の半減期は2024年4月頃、次いで2028年に行われる。

ユスコ氏の強気予測は、これまでの経緯をもとに、半減期ごとに起きたビットコインの値動きに基づいたものだ。「(ビットコインが)半減期を迎えるたびに、価格にゼロが1つ追加されてきたことから、来年4月には10万ドルに達する可能性があると考えている」と同氏は語った。

ユスコ氏の他にも最近、ビットコイン価格の強気予想が出ている。直近では、英銀大手スタンダード・チャータードが、ビットコインは年末までに12万ドルに達すると予測した。暗号資産サービス・プロバイダーのマトリックスポート(Matrixport)は、ビットコインは2024年末までに12万5000ドルまで上昇すると述べている。

|翻訳:吉見朋子
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin May Reach $300K by 2028 Halving, Says $1.6B Asset Manager