ワールドコイン、ビットコインより広く流通する可能性:コインファンド

OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)CEOが今週正式に立ち上げたワールドコイン(Worldcoin、WLD)は、ビットコイン(BTC)よりも広く暗号資産(仮想通貨)を流通させる可能性がある。ワールドコインを支援するベンチャーキャピタル会社コインファンド(CoinFund)の創設者兼CEOであるジェイク・ブルクマン(Jake Brukhman)氏が27日にCoinDesk TVで語った。

数十億人のユーザー参入の可能性

ブルクマン氏は、「ワールドコインの中核的な計画の一つは、現在のビットコインよりもさらに広くに暗号資産を世界中に流通させることができるシステムを構築することだ」と述べた。

一方、コインファンドのパートナーであるオースティン・バラク(Austin Barack)氏は今週のブログ投稿で、ワールドコインは「数十億人のユーザー」を暗号資産市場に参入させる可能性があると指摘した。このプロジェクトに関するDune Analyticsのダッシュボードによると、今週24日の正式な立ち上げ前には世界中で200万人超の認証済みユーザーがいた。また、本記事執筆時点で94万1000個のWorld Appウォレットが作成されている。

プライバシーなどへの懸念も

ワールドコインの中心は身元確認のためのプロトコルであり、虹彩スキャン、人工知能(AI)、ゼロ知識証明を使用してユーザーが固有かつ人間であることを検証することを目的としている。

プライバシーやトークノミクスをめぐって疑問の声が出ていたが、それでもユーザーの登録は止まっていない。アルトマンCEOは26日にTwitterで、世界中で8秒ごとに1人が登録していると主張した。

立ち上げ時には、ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンからイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンのスケーリングを実現するレイヤー2ソリューション「Optimism」に移行。ユーザーはOptimismウォレットを作成してベータ版のワールドコインを新しいブロックチェーンに送金できるようにアプリを更新するよう求められる。

世界的ビジョンなどが魅力

データベース「クランチベース(Crunchbase)」によると、コインファンドは2021年2月に、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16Z)やマルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)などの有力企業と並んでシリーズAラウンドでワールドコインに投資した。

ブルクマン氏は、「コインファンドがワールドコインに惹かれたのは、大きな世界的ビジョンとWeb3に焦点を当てた技術だ」と指摘。現時点では規制上の懸念によりワールドコインがアメリカで利用できないことについては心配していないとし、最終的にはアメリカ国内で利用可能になると信じていると述べた。

|翻訳:CoinDeskJAPAN
|編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Worldcoin Could Enable Wider Distribution of Crypto Than Even Bitcoin, Says CoinFund