バイナンス、グローバルでの運営を守るためにバイナンスUS閉鎖を検討していた:報道

バイナンスのCEO兼創設者であるCZことチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は今年、バイナンス全体を守るため、バイナンスUS(Binance.US)の閉鎖を検討していた。The Informationが1日、この件に詳しい関係者の話として報じた。

バイナンスUSの取締役会は、同社を清算するかどうかをめぐり採決を行ったが、ブライアン・シュローダー(Brian Shroder)CEOが反対し、全会一致の決定には至らなかったという。バイナンスのジャオCEOはバイナンスUS取締役会の議長を務めている。

CoinDeskはバイナンスの広報担当者にコメントを求めたが、返信はまだ来ていない。

バイナンスはここ数カ月、世界的な事業の取り扱いをめぐり規制当局からの監視が強化されている。米証券取引委員会(SEC)は6月、未登録の証券取引所を運営しているとしてバイナンスとバイナンスUS、ジャオCEOを提訴した。これに先立って商品先物取引委員会(CFTC)も3月、バイナンスが故意にアメリカで未登録の暗号資産デリバティブ商品を提供したとして同社とジャオCEOを提訴している。報道によると、バイナンスは提訴への対応を進める中で、大規模な人員削減を実施した。

|翻訳:CoinDeskJAPAN
|編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Binance Nearly Shuttered U.S. Exchange to Protect Global Operations: The Information