セイのメインネットが稼働──ネイティブトークン「SEI」も取引開始

レイヤー1ブロックチェーンのセイ(Sei)を運営するSei Labsは、テストネット段階での成功を経て、メインネットが稼動したと発表した。このブロックチェーンのネイティブトークンのSEIも8月15日、バイナンス(Binance)、クラーケン(Kraken)、フォビ(Huobi)などの暗号資産(仮想通貨)取引所で取引が始まった。

セイがフォーカスするのはユーザーが簡単に資産を交換できるチェーンを作ることだと開発チームは述べている。ソーシャルプラットフォーム、ゲーム、NFTのいずれの資産であっても、セイは最もスムーズな体験を提供したいと考えているという。

「ほとんどのレイヤー1が技術的な問題を解決しようとしているのに対し、我々の使命は資産を簡単に交換できるように問題を解決することだ」と、Sei Labsの共同設立者であるジェフ・フェン(Jeff Feng)氏は米CoinDeskのインタビューで語った。

「セイは分散型金融(DeFi)に特化したチェーンであるという誤解があるが、我々はソーシャルプラットフォーム、ゲーム、カーボンクレジットの方に重点を置いている」とフェン氏は述べた。「DeFi資産を取引する場所は他にもたくさんある」。

セイは他のチェーンと比較して、その速度に自信を持っている。共同設立者のジェイ・ジョグ(Jay Jog)氏によると、セイはソラナ(Solana)の10倍高速で、プロトコルの安定性を確保するために100ミリ秒のバッファを使用して、わずか250ミリ秒でトランザクションのファイナリティを達成することができるという。トランザクションのファイナリティとは、一度完了した暗号資産トランザクションを変更したり、取り消したりできないことを保証することだ。

プレスリリースによると、セイには200以上のチームが参加しており、750万以上のユニークなウォレットが存在する。

5月にSei labsは2回の資金調達ラウンドで、ジャンプ・クリプト(Jump Crypto)、マルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)、フロー・トレーダーズ(Flow Traders)などの投資家から3000万ドル(約43億6700万円)を調達した。

Sei Labsの共同設立者は以前、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、ロビンフッド(Robinhood)、バイナンスで働いていた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Sei Mainnet is Live After Testnet Sees More Than 7.5M Wallets Created