コインベース、規制の明確さに焦点を当てた海外展開計画

米暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)は、暗号資産業界向けに「明確なルールを制定している」主要な国・地域でのライセンス取得に焦点を当てた海外展開計画を策定。計画では、EU(欧州連合)、イギリス、カナダ、ブラジル、シンガポール、オーストラリアが当面の優先対象にあげられている。

ブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEOは4月、ナスダックに上場している同社にとって、アメリカでは規制が明確さに欠けているため、拠点をアメリカから移転することを含め、「あらゆる選択肢を検討している」と述べた。8月には、アメリカを離れることは少なくとも今のところ「可能性の範疇にすら入っていない」と明らかにしている。

コインベースは6日、EUハブの「場所選定の最終段階にある」とブログに記し、「2024年6月の欧州選挙を前に、暗号資産で最も信頼されるブランドであることを活かしたい」と述べた。

同取引所はまた、デリバティブを新市場に拡大し、銀行や決済プロバイダーとのパートナーシップを確立する計画を立てている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:Coinbase Targets Regulatory Clarity in International Expansion Plan