ぺぺコイン、550万ドル分のトークンを焼却して31%上昇

ぺぺコイン(PEPE)は10月24日、ビットコイン(BTC)優位の流れに逆らい、6.9兆PEPE(約550万ドル、約8億2500万円:1ドル=150円換算)をバーン(焼却)した後に31%上昇した。

バーンとは、トークンを誰にも管理されていないウォレットに送ることで供給から永久に取り除くことを指す。

このカエルをテーマにした人気の高いミームコインは、チームのトークン保有に対する懸念がバーンによって鎮まったため、現在2カ月ぶりの高値で取引されている。CoinMarketCapによると、同チームは現在3兆7900億トークン(約372万ドル、約5億5800万円)を保有しているが、24時間の取引高が3億9700万ドル(約595億5000万円)に急増しているため、公開市場で売却しても影響は最小限にとどまるだろう。

X(旧Twitter)への投稿によると、「新しいアドバイザーチームがぺぺコインを前進させるために参加した」という。「オリジナルチームのマルチシグネチャウォレットに帰属する残りの3兆7900億トークンの用途については、戦略的パートナーシップとマーケティング機会のための使用されることが検討されている」。

ぺぺコインの価格チャート(CoinDesk)

トークンをバーンするという決定は、一握りの不正なぺぺコイン開発者がプロジェクトのマルチシグネチャウォレットから一連の予期せぬ送金を実行し、チームメンバーによって主張されたように、事実上数百万ドル相当のPEPEを盗んだ後に下された。

バーンしたトークンはPEPEの総供給量の1.6%に相当する。

PEPEの上昇と時を同じくして、スポット上場投資信託(ETF)の認可の可能性を巡る楽観論に後押しされ、ビットコインが17カ月ぶりの高値となる3万5000ドルまで上昇した。

ビットコインのドミナンスは2021年4月以降で最も高く、ペペコインを除くアルトコインの大半をこのオリジナル暗号資産が上回っている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk
|原文:Pepe Memecoin Burns $5.5M Tokens Prompting 31% Rise