米CBOE、ビットコインとイーサリアムのマージン先物開始へ

米シカゴ・オプション取引所(CBOE)の暗号資産(仮想通貨)部門Cboeデジタル(Cboe Digital)は、2024年1月11日にビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)のマージン先物を開始すると発表した。これによりCBOEは、単一プラットフォーム上で現物取引とレバレッジを効かせたデリバティブ取引の両方を提供するアメリカ初の取引所となる。

マージン先物では、顧客は通常の先物取引と異なり、担保額を超えるポジションを持つことができる。

取引開始に際し、B2C2、ブロックフィルズ(BlockFills)、CQG、カンバーランドDRW(Cumberland DRW)、ジャンプ・トレーディング・グループ(Jump Trading Group)、Marexなどのトレーディング会社がサポートを予定する。

Cboeデジタルのジョン・パーマー(John Palmer)社長は「先物取引は伝統的金融市場で長い間、有益なヘッジ手段として機能しており、このツールへのアクセスをデジタル資産市場にも拡大し、顧客にマージン取引を提供できることを非常にうれしく思う」と語った。そのうえで「デリバティブは、暗号資産市場の流動性とヘッジの機会をさらに促進し、市場の継続的な成長に向けた重要なステップになると信じている」と続けた。

同社は6月に、商品先物取引委員会(CFTC)からマージン先物の認可を受けた。昨年8月には、暗号資産取引所ErisXを買収した後、複数の業界キーマンをエクイティ・パートナーに指名した。

競合のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、2017年12月にビットコイン先物を上場。この上場タイミングはサイクルの最高値と重なり、ビットコインはその日に2万ドルを超えたが、その後2カ月で6000ドルまで下落した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN編集部
|編集:水野公樹
|画像:Unsplash
|原文:Cboe Digital to Launch Margined Futures for Bitcoin, Ether