ドージコイン、12月に月へ?

物理的なドージコイン(DOGE)が、米ピッツバーグを拠点とする宇宙ベンチャー企業「アストロボティック(Astrobotic)」のミッションで、月に行くかもしれないとドージコイン開発者たちは11月16日、Xに投稿した。

「アストロボティックは、物理的なドージコインをDHL Moonboxに入れ、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の新型ロケット『Vulcan Centaur』を使って、2023年12月23日に月へ送る計画だ」「資金は2015年にコミュニティから提供された」

アストロボティックの「ペレグリン・ミッション・ワン(Peregrine Mission One:PM1)」は、政府、企業、大学、およびNASAの商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)の21の観測機器や実験装置などを月に送る。

同様のミッションとしては5月、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所BitMEXが物理的なビットコイン(BTC)を月に送る計画を発表。ビットコインのジェネシス・ブロック(最初のブロック)のコピーも搭載される予定だ。このミッションは元々は2021年のBitcoin Miamiで発表された。

参考記事:BitMEX、1ビットコインを月に送る計画──「to the moon」構想が現実に

ドージコインを月へ送る試みは、ドージコインのみで資金調達された2022年のスペースXのミッションがあった。ミッションを委託したカナダのGeometric Energyは当時、このミッションを全額をドージコインで決済する史上初の商業月面ペイロードと呼んでいた。だがミッションは延期され、現在は2024年1月の打ち上げを予定している。

当記事執筆時点、ドージコインは主要暗号資産(仮想通貨)の上昇とともに過去24時間で12%上昇した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN編集部
|編集:水野公樹・増田隆幸
|画像:Pixabay
|原文:A Physical Dogecoin Could Reach the Moon in December