米11月雇用者数の伸びが19万9千人を突破、ビットコインが急落

8日に発表されたアメリカの11月雇用統計は、予想を上回る19万9000人の雇用増加を記録した。失業率も予想より良好で、3.7%に低下した。

エコノミスト予想では雇用増は18万人で、10月の15万人よりも高かった。失業率は横ばいの3.9%と予想されていた。

ビットコイン(BTC)価格は発表後の数分間で約0.5%下落し、4万3500ドル(約623億5000万円、1ドル145円換算)となった。伝統的金融の市場では金利が急上昇しており、10年米国債利回りは8ベーシスポイント上昇して4.24%となった。アメリカの株価指数先物は下落に転じ、ナスダック100は0.7%下落した。

ビットコインは10月初旬以来60%急騰しているが、その要因の少なくとも一部には、FRB(米連邦準備制度理事会)が間もなく緩和的な金融政策に転換するのではないかという投資家の期待による金利低下がある。今回の雇用統計によって金利低下予想が弱まれば、ビットコインの価格上昇は一時停止するか、若干反転する可能性がある。

雇用統計の他のデータを確認すると、平均時給は前月の0.2%、予想の0.3%に対して0.4%増加する結果となった。前年同月比で見ると、平均時給は前月値・予想値と同じ4%の増加だった。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Dips as U.S. November Job Growth of 199K Tops Estimates