ビットコイン（BTC）マイニング企業の株はここ数週間平均よりもパフォーマンスが低いが、短期的に弱ければ買いのチャンスとなる可能性がある。投資会社のバーンスタイン（Bernstein）が15日の調査レポートで指摘した。
現物ビットコインETF（上場投資信託）の承認を受けてマイニング株は2つの逆風に直面している。1つ目はマイニング株を代用として利用する投資家の意欲の低下、2つ目はビットコイン価格の下落であり、これがさらなるパフォーマンスの低下をもたらしているとレポートでは指摘されている。
上場しているビットコインマイニング企業の株に投資するヴァルキリー・ビットコイン・マイナーズETF（Valkyrie Bitcoin Miners ETF：WGMI）は今年38％近く下落した。一方、ビットコイン価格とより広範な株式市場はほぼ横ばいだった。
しかし、このパフォーマンスの低さは、マイニング株を買う機会を探している投資家にとってチャンスとなるかもしれない。アナリストのガウタム・チャッガニ（Gautam Chhugani）氏とマヒカ・サプラ（Mahika Sapra）氏は、「ビットコインと同様に、今後2カ月はビットコインマイニング株の押し目買いの機会となる」とし、株は次のビットコイン価格の変曲点に向けて「より高いベータ取引」を提供するだろうと指摘した。
ビットコインは一時的にさらに下落する可能性があり、短期的な底値は3万8000ドルから4万2000ドルの範囲になる可能性があるとレポートでは想定されている。それでも、4月になると予想される次の半減期に向けて投資家は「構造的にロング」になるはずだ。
バーンスタインは17日の別の資料でも、マイニング企業に対する強気の見方を繰り返した。バーンスタインは、「EBITDA（利払い前・税引き前・減価償却前の利益）の拡大と強気サイクルに向かう市場の多発的成長に牽引されてビットコインよりも高いベータを提供するビットコインマイニング企業を通じてビットコインへのエクスポージャーを獲得する」ことを推奨している。また、ライオット・プラットフォームズ（Riot Platforms）やクリーンスパーク（CleanSpark）といった格付けの高い銘柄を選好すると述べている。
｜翻訳・編集：林理南
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｜原文：Bernstein Says Buy the Dip in Bitcoin Mining Stocks Ahead of BTC Price ‘Inflection’
