ワンストップ型デジタルIDサービスのルート・プロトコル、シードファンディングで1000万ドルを調達

Web3プラットフォームへのアクセスを統合することを目的としたデジタルIDサービスであるルート・プロトコル(Root Protocol)は、2つのシードラウンドで1000万ドル(約14億5000万円、1ドル145円換算)を調達した。

この資金調達ラウンドはアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)が主導したもので、シグナム・キャピタル(Signum Capital)、アンカー・ネットワーク(Ankr Network)、CMSホールディングス(CMS Holdings)、エンジェル投資家のテキン・サリミ(Tekin Salimi)氏とメルテム・デミラーズ(Meltem Demirors)氏など多くの著名な投資家が参加した。

19日にCoinDeskに対して送信された電子メールによる発表によると、ルート・プロトコルは、デジタルIDアグリゲーターとして機能するWeb3オペレーティングシステムを構築しており、さまざまなWeb3プラットフォームへのアクセスをよりシームレスなプロセスにするための「分散型身分証明のあらゆるものをワンストップで提供する場」になるという。

Web3プロジェクトによる資金調達は、過去18カ月の弱気市場で減少した。これは、Web3プロジェクトにリスクがあり、価値が証明されていないと投資家にみなされた可能性があるためだ。ルート・プロトコルがシードラウンドで健全な金額を調達したことは、状況が変わったことを示す兆候かもしれない。

ルートの広報担当者はCoinDeskに対し、「特に弱気相場で多くのプロジェクトが直面した課題を考慮すると、1000万ドルを確保したことはWeb3プロジェクトにとって確かに成果だった」とし、「ルートの資金調達ラウンドは、さまざまな投資ベンチャーの関与と、我々のパートナーとの長期的な関係により、大きな注目を集めた」とコメントした。

|翻訳・編集:林理南
|画像:StockSnap/Pixabay
|原文:‘One-Stop Station’ Digital Identity Service Root Protocol Raises $10M Seed Funding