テラフォーム・ラボ、連邦破産法11条(チャプター11)を申請

1月21日に提出された書類によると暗号資産(仮想通貨)発行会社テラフォーム・ラボ(Terraform Labs)はデラウェア州で連邦破産法第11条の適用を申請した。

アルゴリズム・ステーブルコインのテラUSD(UST)を発行していたこの会社は、資産が推定1億ドルから5億ドル(約150億円から750億円、1ドル=150円換算)で、それと同額の負債があると提出書類で述べている。ドルペッグのテラUSDとテラ(LUNA)は2022年5月に破綻し、投資家は10億ドル(約1500億円)を失った。

テラフォーム・ラボは声明の中で「今回の申請により、当社はシンガポールで係争中の集団訴訟やアメリカでの訴訟など、現在進行中の法的手続きを進めながら、事業計画を遂行することができるようになる」と述べている。

(Court filings)

無担保債権者のリストの中には、アメリカを拠点とする暗号資産投資ファンドTQ Venturesと、サンフランシスコを拠点とするベンチャーファンドのスタンダード・クリプト(Standard Crypto)が含まれる。

テラフォーム・ラボとその共同創設者のド・クォン(Do Kwon)氏は現在、テラUSDの破綻に関してシンガポールで集団訴訟を起こされる可能性があり、またアメリカでも証券取引委員会(SEC)から告発される可能性がある。

これとは別に、12月下旬、クォン氏とテラフォーム・ラボは、LUNAとミラープロトコル(MIR)の地位に関する訴訟で、アメリカの裁判官がこれらは有価証券であるとの判決を下し、敗訴した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ド・クォン氏(CoinDesk TV)
|原文:Terraform Labs Declares Bankruptcy in Delaware