ビットコイン、円建て価格が最高値更新
  • ビットコイン(BTC)は日本時間14日夜、円建て価格で最高値を更新、米ドル建て価格とは異なる値動きとなった。
  • 日銀による金融緩和政策の継続とインフレの再燃により、日本円に対するセンチメントは悪化している。

米ドル、日本円、ユーロなどの法定通貨はハードアセット(有形資産)に裏付けられておらず、その価値は主観的なもので、その時点での市場の認識に依存するといえる。ビットコインの継続的な上昇は、現在の市場認識を物語っており、主要法定通貨の中では日本円のセンチメントが最も弱くなっている。

14日夜、ビットコインは東京に拠点を置く暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerで約780万円の過去最高値を記録した。対照的にTradingViewのデータによると、ドル建て価格は約5万2000ドル付近、2021年11月に記録した過去最高値6万9000ドルからは約30%低い価格だ。

この価格差は、日本銀行の継続的な緩和政策とインフレ再燃による日本円に対する相対的なストレスを反映している。

米連邦準備制度理事会(FRB)などの中央銀行がインフレを抑制するために2022年、2023年と積極的に金利を引き上げたのに対し、日銀はゼロ金利に維持し、緩和政策を続けた。

日本のコアインフレ率(消費者物価指数から変動の激しい食料とエネルギーを除いた数値)は2023年に3.1%上昇し、1982年以来最大の伸びとなった。インフレは法定通貨の購買力を弱め、ビットコインや金など価値保存機能を持ち得る代替資産(オルタナティブ資産)への投資を促進する。

現在、再び円安が進み、1ドル=150円台となっている。日銀が超金融緩和政策からの離脱を加速しない限り、ビットコインは日本円ベースでプレミアムでの推移が続く可能性がある。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin-Yen Pair Hits Record High, Reflects Stress on Japan’s Fiat Currency