ビットコインETFの買いは個人、ヘッジファンド、IFAが主導——大手の参入はこれから:米Bitwise最高投資責任者
  • ビットワイズ(Bitwise)のマット・ホーガン(Matt Hougan)最高投資責任者(CIO)は、米証券大手がビットコインETFに参入するようになれば、ビットコインETFの需要はさらに高まると予想している。
  • 同氏は、現在の需要は主に個人投資家、ヘッジファンド、独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA)に支えられていると述べた。
  • ビットワイズのビットコインETF「BITB」は、デビュー以来、運用資産残高(AUM)が10億ドル(約1500億円、1ドル150円換算)を超えた4本のうちの1本だ。

1月に市場デビューした10本のビットコインETFは、取引高と資金流入額が過去最高を記録し、間違いなく史上最も成功した金融商品の1つとなった。だがビットワイズのCIO、マット・ホウガン氏はさらなる需要が控えていると予想している。

2月29日に行われたCNBCのインタビューでホウガン氏は、ビットコインETF(同氏の会社のBITBを含め)に対する初期の需要は主に個人投資家、ヘッジファンド、独立系ファイナンシャル・アドバイザーによるものだと述べた。

「大手証券会社が参入すれば、数カ月後にはさらに大きな波がやってくるだろう」

米証券大手には、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなどだが、いずれもまだビットコインETFを顧客に提供していない。

28日、ビットコインETFの1日あたりの取引高は約77億ドル(約1.2兆円)で、前日の47億ドル(約7000億円)を上回った。

ブラックロック(BlackRock)のiShares Bitcoin ETF(IBIT)の取引高は約33億ドル(約4960億円)で、これまでの記録13.5億ドル(約2000億円)の2倍以上となった。同ファンドはAUMも90億ドル(約1.35兆円)を超え、新たに組成されたビットコインETF(転換前は私募ファンドだったGBTCを除く)のトップに立っている。

IBITに続き、フィデリティ(Fidelity)のFBTCも60億ドル(約9000億円)以上のAUMを積み上げており、AUM10億ドル以上のビットコインETFは、他にアーク21シェアーズ(ARK/21Shares)のARKBとビットワイズのBITBしかない。

「今後統合が進む」と述べるホウガン氏は、長期的に存続するのは6~8本と予測している。

|翻訳・編集:行武 温
|画像:Markus Winkler/Pixabay
|原文:Bitcoin ETF Buying Led by Retail, Hedge Funds, FAs; Larger Players Still to Come: Bitwise CIO