トークン化米国債、10億ドルを突破
  • 21.coが追跡したデータによると、10億8000万ドルの米国債がパブリック・ブロックチェーンを通じてトークン化されている。
  • 世界的に金利が上昇する中、2023年1月以降、この数字は10倍近くに増加している。

トークン化された米国債の市場が活況を呈している。

イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、アバランチ(Avalanche)、ステラ(Stellar)などのパブリック・ブロックチェーンを通じてトークン化された財務省証券(米国債)の市場価値が初めて10億ドル(約1500億円、1ドル=150円換算)を超えたことが、暗号資産(仮想通貨)会社21.coのアナリスト、トム・ワン(Tom Wan)氏が追跡したデータから明らかになった。

トークン化された国債とは、アメリカの国債をデジタル化したもので、ブロックチェーン上でトークンとして取引できる。市場価値は昨年1月から約10倍、伝統的な金融大手ブラックロック(BlackRock)が20日にイーサリアムベースのトークン化ファンドBUIDLを発表してからは18%上昇している。

記事執筆時点で、BUILDはこの種のファンドの中では2番目に大きく、トークン化された金額は2億4500万ドルでトークン化された価値が2億4500万ドル(約367億5000万円)で、3億6020万ドル(約540億円)で群を抜くフランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)のオンチェーン米国政府マネー・ファンド(FOBXX)(その1株はBENJIトークンで表される)に続いている。

「パブリック・ブロックチェーン上のトークン化された米国債総額がちょうど10億ドルになった。ブラックロックのBUIDLは1週間で4000万ドルから2億4000万ドルへと400%増加した」とワン氏はXに投稿した。「OndoFinanceは現在BUIDLの最大のホルダーで、総供給量の38%を保有している。今やOndoFinanceのOUSGはBUIDLに支えられている」。

商品別のトークン化された国債(21.co / Dune)

過去2年間の国債利回りの急上昇は、トークン化された国債の需要を高めた。いわゆるリスクフリーレートである10年物利回りは、2022年3月以降1.69%から4.22%に上昇し、分散型金融(DeFi)市場におけるドルペッグ型ステーブルコインの貸し借りの魅力を減退させている。

トークン化された国債に投資することで、暗号資産投資家はポートフォリオを分散することができ、任意の日に取引を決済することができる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Wikimedia
|原文:Over $1B in U.S. Treasury Notes Has Been Tokenized on Public Blockchains