「空手コンバット」、Consensusで開催──インフルエンサー同士の対決も

米CoinDeskが開催するグローバル規模の暗号資産・Web3イベント「Consensus」は、10年の歴史の中で多くの白熱したブロックチェーンの戦いを見てきた。だが、2024年は戦いが新たなレベルに突入、人気の「空手コンバット(Karate Cobat)」が開催される。

暗号資産インフルエンサーの2人、ニック・カーター(Nic Carter)氏とデビッド・ホフマン(David Hoffman)氏が、テキサス州オースティンで開催される「Consensus 2024」期間中の5月30日に空手で対決する。

「インフルエンサー・ファイト・クラブ2(Influencer Fight Club 2)」は、近年人気が高まっている「空手コンバット」シリーズの一環。いわば、総合格闘技のUFCから(時間を消費する)寝技を排除した、なんでもありバージョンだ。

データ分析サイトCoin MetricsとVCファンドCastle Island Venturesの共同創業者であるカーター氏がビットコイン代表、メディア・プラットフォームBanklessの創業者であるホフマン氏がイーサリアム代表として戦う。試合は2分2ラウンド制、決着がつかない場合は3ラウンド目を行う。

また、さまざまなトラブルで知られるファイア・フェスティバル(Fyre Festival)を開催したビリー・マクファーランド(Billy McFarland)氏は、ハンドルネーム@shillin_villainで知られるアレックス(Alex)氏と対戦する。

「とても自信がある」とカーター氏はXのDMで述べた。

「これまでマーシャルアーツのトレーニングをしたことはない。デビッドもそうだと思う。だが、2人ともフィットネスをとても重視している。いい戦いになるだろう」

2人ともトレーナーを雇い、基本的なファイティングスキルを身につけ、日々の仕事をこなしながらハードな準備をしている。

友人たちは、勝者が選んだオープンソース開発団体に1万ドルを寄付するという賭けを行っている。カーター氏が選んだのは、ビットコインネットワークを管理するビットコイン・コア(Bitcoin Core)。ホフマン氏はイーサリアム・コミュニティの同様の団体のプロトコル・ギルド(Protocol Guild)だ。

先日、Xでこのニュースが伝えられると、何人かが2人の体格を指摘し、その格闘技術を嘲笑した。だが、2人は気にしていない。

「結局、リスクを背負ってリングに上がるのは私とデビッド、彼らにできることは見守ることだけだ」とカーター氏。

「もし彼らが戦いたいのであれば、前座試合に出ることができるし、空手コンバットに連絡を取ることは歓迎する。だが、デビッドと私はすごいファイターだとは言っていない。目的はエンターテインメントと新しい挑戦であって、戦いのキャリアを飾ることではない」

ホフマン氏は「我々と戦いたいと言っているヘイターの話は面白く聞いている」「ニック・カーター以外の誰とも戦う気はない」と続けた。

今回で空手コンバットは46試合目、「インフルエンサー・ファイト・クラブ(IFC)」は2度目の開催となる。2月にメキシコ・シティで開催された第1回目は、「Bitboy」ことベン・アームストロング(Ben Armstrong)氏とミームコイン・クリエーターの「More Light」氏が戦い、YouTubeで数十万ビューを記録した。BitBoyは、アグレッシブな戦いで、ファンの多いMore Lightを打ち負かした。

空手コンバットの創業者ONLYLARPINGは、この戦いを「Web3初の公式スポーツにしたい」と語った。

「世界最大かつ最高のカンファレンス、そして最も面白いインフルエンサーや創業者と提携することは理にかなっている」

Consensusで開催される空手コンバット・シリーズでは、インフルエンサーによる6試合と、プロ・ファイターによる10試合が行われる。試合は現地時間5月30日午後7時から。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:メキシコ・シティで行われたインフルエンサー・ファイト・クラブ(IFC)
|原文:Texas Takedown: Nic Carter and David Hoffman Square Off for Karate Combat at Consensus