ビットコインレイヤー2「Mezo」、2100万ドルを調達しステルスモードから脱却
  • ベンチャースタジオのセーシスは、ステルスモードにあったビットコインのレイヤー2ネットワーク「Mezo」の情報を公開した。
  • Mezoはパンテラキャピタルが主導する資金調達ラウンドで2100万ドルを調達した。
  • Mezoを利用すれば、ビットコインを保有しながら利回りを得られる。

ブロックチェーンベンチャースタジオのセーシス(Thesis)は、パンテラキャピタル(Pantera Capital)が主導する資金調達ラウンドで2100万ドル(約31億5000万円、1ドル150円換算)を調達し、ステルスモードにあったビットコインのレイヤー2ネットワーク「Mezo(メゾ)」の情報を公開した。

このラウンドには、マルチコイン(Multicoin)、ハックVC(Hack VC)、パラファイ・キャピタル(ParaFi Capital)、ネイサント(Nascent)、ドレイパー・アソシエイツ(Draper Associates)、プリミティブ・ベンチャーズ(Primitive Ventures)、アシメトリック・ベンチャーズ(Asymmetric Ventures)、ダン・ヘルド(Dan Held)氏、DCFゴッド(DCF God)も参加したと、セーシスは4月9日に発表した。

Mezoは「中立的なスマートコントラクトインフラを活用したパーミッションレスのビットコイン経済レイヤー」であり、ユーザーに幅広いアプリケーションを提供するとセーシスは述べている。

Mezoは、ビットコインブロックチェーンのインフラを拡張し、安価で高速な取引を実現できるように設計されており、ユーザーは「あらゆることにビットコインを使用するアプリケーションにアクセスでき、活発な循環経済を実現する」とセーシスは述べた。

またMezoは、ビットコインに裏付けられたセーシスのイーサリアムトークンtBTCのサポートを受けて稼働する。tBTCはビットコインをイーサリアムの分散型金融(DeFi)エコシステムに取り込むことができるトークンだ。セーシスのCEOでMezoの創設者であるマット・ルオンゴ(Matt Luongo)氏は、「Mezoの目標は、ビットコインネットワークを拡張し、世界経済の25%——今日の米国経済の規模に相当する——をオンチェーン化することだ」と述べた。Mezoによって、ユーザーはビットコインを保有しながら、ネットワークのセキュリティを維持しつつ利回りを得られる。

「Mezoによって、ユーザーは目的を持ってBTCをHODL(ガチホ:長期保有)できるうえ、ビットコイン経済を支え、重要なオンラインインフラを置き換え、BTCの可能性を最大限に引き出せる」とルオンゴ氏は付け加えた。

|翻訳・編集:行武 温
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Layer 2 Mezo Emerges From Stealth With $21M Raise Led by Pantera