「ビットコイン半減期」のGoogleトレンドが過去最高に──ミームの「420」を上回る

「ビットコイン 半減期(Bitcoin halving)」という用語への関心が、前回の半減期に記録したこれまでの最高値を超え、史上最高を記録した。Googleトレンドのデータによると、数値は過去のどの半減期よりも高くなっている(Googleトレンドは、キーワードの相対的な人気度の動向を100ポイントまでの数字で表す)。

「ビットコイン 半減期」への関心は、「ビットコイン(Bitcoin)」という用語への関心とともに2024年初から一貫して上昇していた(ただし「ビットコイン」という用語のGoogle トレンドの数値は、2017年に記録したピークを下回っている)。

「ビットコイン 半減期」への関心の高まりは、今週の乱高下など、ビットコイン上昇が勢いを失ったことを考えると注目に値する。ビットコインは先週12日の高値約7万ドルから、19日には約6万3000ドルまで下落した。

(Googleトレンド)

4回目のビットコイン半減期まであと数時間(米東部時間4月19日夜、日本時間20日午前)と迫っており、マイナーへのブロック報酬として支払われるビットコインは現在の6.25BTCから3.125BTCへと半減する。

今回の半減期は、複数の点で注目を集めている。例えば、開発者エコシステムとしてのビットコインブロックチェーンへの関心の高まり、中国での禁止を受けた暗号資産マイニングのアメリカでの活況、そして最近ではビットコインETFの承認が(直近では反落しているが)価格上昇に火をつけたことだ。

「今回は、アメリカの大手資産運用会社がビットコインについて多くの人に伝えている初めての半減期であり、半減期について学ぶこと以上に優れたビットコイン教育はない。半減期は、第一に4年に一度の、多くが語られるイベントであり、第二にサプライイベントだが、両方の側面が影響を与えるだろう」とキャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)のリサーチ責任者、アレックス・ソーン(Alex Thorn)氏はCoinDeskに語った。

(Googleトレンド)

興味を持っているのは資産運用会社だけではない。Decryptが伝えたところによると、「ビットコイン 半減期」のGoogleトレンドの数値は、初めて「420」という大麻カルチャーのミームを超えた。これは特に注目すべきことだ。ビットコイン半減期は当初、「大麻の日」として知られる米東部時間4月20日に発生すると考えられていた。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Dylan Mullins/Unsplash
|原文:Google Searches for ‘Bitcoin Halving’ Get Higher Than 4/20