ビットコイン、2023年8月以来の月間損失──ドミナンスは3年ぶりの高水準
  • ビットコインは、スポットETFの需要鈍化などいくつかの要因により、連勝が7カ月で終わった。
  • フェアリード・ストラテジーズによると、ビットコインのドミナンスは臨界レベルを超えて上昇し、さらなる上昇の兆しを見せている。

ビットコイン(BTC)は連勝を7カ月で終えた。それでも、あるアナリストによれば、時価総額最大の暗号資産(仮想通貨)は今後も市場で優位に立つ可能性が高いという。

CoinDeskとTradingViewによると、ビットコインは4月は10%以上の損失で、2023年8月以来の単月での損失となる。より広範なデジタル資産の指標であるCoinDesk20指数(CD20)は、月間で20%以上下落している。

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ確率の低下、アメリカのスポットビットコイン上場投資信託(ETF)に対する需要の減少、金融市場における広範なリスク回避など、さまざまな要因が今月のビットコインの強気相場に風穴を開けた。一方、主要なステーブルコインの継続的な拡大が支援要因となっている。

ビットコインの月間損失は8月以来。(TradingView/CoinDesk)
ビットコインの月間損失は8月以来。(TradingView/CoinDesk)

アナリストたちは現在、5月1日のアメリカ財務省による四半期リファイナンス報告を注視している。シンガポールを拠点とするQCPキャピタルによると、短期証券の発行が増えれば流動性が解放され、リスク資産を支えることになるという。

「5月1日に予定されている報告で、アメリカの短期証券の発行が増加している可能性がある。これにより、4000億米ドル(約62兆円、1ドル=155円換算)のリバースレポ・ファシリティー(RRP)が流出し、流動性も増加するだろう」とQCPはマーケット・ノートで述べている。

アメリカ財務省は4月29日、4-6月期はさらに借り入れを増やす予定だと発表した。予想を上回る借り入れは、債券の供給が増え、利回りやリスクフリー・レートが上昇し、リスク資産に投資する理由が減ることを意味する。

財務省はまた、9月末までに財務省一般勘定の残高が8500億ドル(約131兆7500億円)を維持する見込みだと発表した。

ビットコインのドミナンスが高まる

ビットコインのドミナンス(暗号資産市場におけるシェア)は最近、3年ぶりの高水準となる57%まで上昇し、6カ月間の保合いから上方にブレイクアウトした。

このブレイクアウトは、ビットコインが今後数カ月間、アルトコインを凌駕し続ける可能性があることを意味する。

フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)は29日の顧客向けメモで、「ドミナンス(支配率)は最近、中期的にアルトコインよりもビットコインに有利なブレイクアウトを示し、これはほとんどのアルトコインが下を向いている週次RRG(relative rotation graph)と一致している」と述べた。

「この指数のブレイクアウトは、長期的な転換局面の継続を示すものであり、2021年初頭に上昇したアルトコインの多くを反転させた」とフェアリード・ストラテジーズは付け加えた。

ビットコインの支配率は上向いているように見える(TradingView/CoinDesk)

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:TradingView/CoinDesk
|原文:Bitcoin Set to Become More Dominant Even as BTC Stares at First Monthly Loss Since August