ビットコイン、6万3000ドルを維持できず──レンジ相場継続か

ビットコイン(BTC)価格は5月13日朝、欧州市場で上昇。6万3200ドル付近の高値をつけたが、その後6万2800ドル割れまで値を戻した。5月、幾度となく6万4000ドル超えの上昇を試しているが、いずれも売り圧力に阻まれている。

今後も6万4000ドルに挑む可能性はあるが、トランザクション数の低下に伴い、当面はレンジ相場が続くかもしれない。本記事執筆時点でビットコインは直近24時間で2.34%上昇の6万2543ドルとなっている。イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)は緩やかに値上がりし、それぞれ3000ドルと150ドルをわずかに下回って取引されている。幅広いデジタル市場を追うCoinDesk 20 Index(CD20)は1.1%上昇した。

主な動き

ビットコインの値動きは3月に史上最高値を更新して以降、安値と高値の切り下げが特徴的で、長期と短期の保有者が利益確定売りに回っていることが顕著になっている。FxProのアナリスト、アレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏は「6万ドルを下回れば、パニック的な売りが出る可能性がある。我々の意見では、6万5000ドルを超えて上昇し、50日移動平均線(SMA)と5月上旬の反転エリアで価格が固定されれば、ポジティブなシナリオが見通せるだろう」と指摘。さらに「マイナーによる資産売却や暗号資産の規制強化への懸念に関連した圧力があると思われる」と付け加えた。

東京証券取引所スタンダード市場に上場しているWeb3インフラプロバイダー、メタプラネットは13日、日本の過度な債務水準と日本円のボラティリティをヘッジするためビットコインをバランスシートに追加することを発表。同社は4月以降、117.7BTC(7億3500万ドル相当)を取得し、米マイクロストラテジーの戦略に倣っている。国際通貨基金(IMF)によると日本の債務残高はGDP比254%を超えており、先進国の中で最も高い水準にある。米国は123%。2021年はじめから日本円は米ドルに対して50%下落している。メタプラネットは「円の価値が引き続き弱まる中、ビットコインは伝統的な法定通貨に対して価値が増す可能性のある非主権的な価値の保存手段を提供します」とコメントしている。

米国マネーストックM2

  • 上図は、アメリカのマネーストック(通貨供給量)M2の推移を示している。
  • M2は、現金、各種預金、すぐに現金化できるMMFなどを含む。
  • M2の成長率は2024年4月にプラスとなり、リスク資産にとってポジティブなサイン。
  • 「単純なルールだ…。流動性がリスク資産を誘導する」とウェリントン・アルタス・プライベート・ウェルス(Wellington-Altus Private Wealth)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、ジェームズ・ソーン氏(James Thorne)は述べている。

|翻訳:Shun Ide
|編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk, fred.stlouisfed.org
|原文:First Mover Americas: Bitcoin Fails to Hold $63K, May Remain Range-Bound